JR新前橋駅から徒歩8～9分。30年ほど続く町中華があります。「ラーメンハウス」と書かれていますが、一番人気は餃子です。というのも店主の奥様、湯浅幸子さんの実家はあの「ホワイト餃子」なのです。

そういえば、なんとなく形がホワイト餃子に似ています。あちらは巾着型ですが、こちらは小判型。

「皮は粉から作って一枚一枚手伸ばし。具も違うんですよ。グリーンピースや大豆がたくさん入っているの」と奥様。食べてみましたが、確かに味が違います。細かく砕かれたお豆が、キャベツやニラ、お肉とマッチしてまろやかです。ちょっと肉まんチック。

ご主人の利郎さんは、前橋の中華の名店「隨園」で修行を積んできたそう。澄んだスープに縮れの中太麺を使ったラーメンは確かな美味しさですし、排骨麺（パイコーメン）や打滷麺（タール―メン）など変わり種ラーメンも並んでいます。小さなお店ですが、メニューは豊富。「品数を絞り込まなくちゃと思うけれど、できないのよね」と奥様。

日替わりランチはなんとワンコイン500円です。月曜は中華丼、火曜はソースカツ丼、水曜はかに玉丼、金曜は麻婆丼、土曜は焼肉丼と一応決まっていますが、「店が混んでいないときは、何曜日のものでも日替わりランチとして注文受けちゃうのよ」と奥様。いいですねえ、このノリ。それに50％ラーメンを付けると680円。

ほかの定食も＋100円で50％ラーメン、＋150円で80％ラーメン付きになります。食べ盛りでも満足のボリューム感。

帰り際、缶の緑茶を「これ、お土産ね」とくださいました。人情味たっぷりの名店ですね。