ケジャンと軍隊鍋とマッコリ　
韓国村

前橋に店を構えて20年。室内につくられた屋台みたいな空間で、韓国家庭料理を食べられる「韓国村」。土曜の夜ということもあってか、活気にあふれています。

メニューを開いたら、歓声を上げたくなりました。生のワタリガニをタレに漬け込んだ「ケジャン」や豚の骨付き肉とジャガイモを煮込んだ鍋「カムジャタン」が並んでいるじゃないですか。前橋で食べられるお店をずっと見つけていたんです。ここにあったんですね。

席に着くなり、5種類のおかずが出てきました。キムチやナムルです。こういう韓国の制度、いいですよね。そしてケジャンとマッコリで乾杯。

さあ、いよいよカムジャタンか、と思ったところ、「前のお客さんで材料が終わっちゃったよ」とオーナーのおじ様。うわー、これは残念だ。気持ちもお腹も鍋料理に傾いています。メニューを再度見て、「軍隊鍋」で仕切り直すことにしました。

「韓国では部隊鍋ともいわれていて、部隊ごとに違う具材が使われているんだよ」とのこと。これは楽しみですね。

グツグツと沸騰した真っ赤な鍋が運ばれて来ました。具材は魚肉ソーセージ、スパム、豚肉、白菜キムチ、エノキ茸、ニラ、チーズなど10種類以上。

味は見た目ほど辛くはないです。キムチの酸味がアクセント。魚肉ソーセージがさっぱり感を演出してくれます。「ある程度、具を食べたら教えてね。途中でインスタントラーメンを入れに来るから」。オーナーさん、いろいろ世話を焼いてくれるんです。そこもこの店のいい味になっています。

他にも食べたい料理がたくさんあったけれど、ひと皿のボリュームがたっぷりなので、ここでギブアップ。オモニの李福禮（イーポンネ）さんの味付けは、見事なまでに全部美味しい。

またお腹を空かせてリベンジに来ます。今度はカムジャタンを予約しておこうっと。