gourmet
食べたい
「オモウマ」を超越する食堂
かあちゃんの味 おおさわ
2022.09.01
注文前に小鉢がぞろぞろ
食いしん坊ライター人生で最も衝撃的な食堂でした。「オモウマ」をはるかに超越しています。
29歳から店を開いたという女性店主、御年82歳の大沢節さんが1人で切り盛りします。
メニューは壁に張ってあるだけ。お世辞にも達筆とは言えない字でいろいろ書いてあります。何にしようか。次の瞬間、想定外の事態が起こりました。冷や奴にカボチャの煮もの、キンピラゴボウ、タクワンと梅干しが次々と置かれていきます。
どうやら、すべてのメニューに日替わりの小鉢が付くようです。「カボチャは畑で採った。みんな手作りだよ」。これはいい。おまかせ定食にしました。
麦茶が入った大きなボトルがドン。続いて、業務用のマヨネーズとケチャップが置かれます。4つあるコンロは全開。揚げ物をしたり、焼き物を作ったり。ラーメンの鍋が噴き出し、ハラハラしてきます。
茶色系のおかずの数々
まずやってきたのはシャケの塩焼き。続いてメーンは揚げ物を中心に4種。コロッケ、唐揚げ、ナスの素揚げにハンバーグ。全体的に茶色ですね。
ご飯は丼に山盛りに来ましたので、半分に減らしてもらいました。味噌汁代わりに小ラーメン。ハムやキャベツ入りです。コロッケはカレー味。シャケはご飯が一番進みます。ミョウガとキュウリの和え物がここで登場。手の込んだ料理はありません。昭和の「かあちゃんの味」が全員集合って感じです。
旦那さんを亡くし息子さんに先立たれ、苦労を重ねたようです。いろいろと人生訓を聞かされ、お会計したら、「これ持って行き」と小袋を渡されました。タオルとサイダーとお菓子が入っていました。お客さんはみな子供のようなのでしょうね。
店舗情報
かあちゃんの味 おおさわ
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- 電話番号非公開
住所 | 前橋市六供町965-1 |
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営業時間 | 不定(閉店は22時30分) |
定休日 | 不定 |