黒く、太く、たくましい蕎麦
てん幻

鍋うどんで人気の店に蕎麦が加わったと聞き、やってきました。こう暑くては冷たいのを啜りたい。それでも相方はぶれずに熱々の牛カルビ煮込みです。

大きなざるに信州・戸隠蕎麦のようなボッチ盛りで出てきます。蕎麦は黒く、太く、見るからにコシが強そう。黒い蕎麦の中に点々とホシが確認できます。殻の部分ですね。田舎蕎麦の醍醐味です。

まずはそのまま。確かにコシが強い。これは鴨汁など熱い汁にも合いそうです。噛むと、クルミのような蕎麦の香りが口の中に広がります。ボソボソした感じはなく、滑らかな食感です。

鍋うどんの店として４年前に開店、蕎麦も食べたいというお客さんの要望に応えて４月から始めました。石田製麺工場、金八蕎麦製粉工場との共同開発。北海道産の玄ソバを粗挽きし、喉越しがよくなるよう、つなぎに新潟のへぎ蕎麦に使う布海苔を入れるとか。

それにしても量が多い。「茹で前で1人前350㌘なので、700㌘くらいになりますか。お腹いっぱい食べてほしいのです」と店長の岡田信介さん。ダイコンおろしやネギも十分あるのがうれしいですね。

うどんも相変わらずのボリューム。３玉まで追加できます。平打ちと中太があり、味比べできます。

鍋うどんは味が染みて歯ごたえがある平打ち、肉汁はじめつけ麺には喉越しのいい中太が合いますか。

ただ、鍋うどんには雑炊セットも付いてきます。美味しいスープを吸い、玉子でとじた雑炊は絶品。お腹と相談して追加を決めましょう。