本でみんなが元気になる。
10月29日、30日に「前橋BOOK FES」

まえばしIDを活用、出展者も参加者もスマホを使ってアプリで登録する。本は現金で売買するのではなく、クラウドファンディングやチケット購入で換金性のないポイントを取得、本に付けられたポイントと交換することで希望する本を受け取れる仕組み。

出展者は溜まったポイントで別の本と出会える。会場は雨天でも開催できるよう、アーケードのある中央通りと弁天通り、立川町通りに設営する。残った本は図書館を開設する団体などに寄贈する。

東京・渋谷で８月３日開かれた記者会見には実行委員長を務める山本龍前橋市長、糸井さんとエグゼクティブディレクターの田中仁さんが出席、フェスの意義や概要を説明した。

山本市長は「赤城山の麓、前橋市はすごいことになっている。本を新しいみんなの価値にするチャレンジにしたい。本への思い出を背負ってきてくれることを願っています」と来場を呼び掛けた。

フェスを開く経緯について、糸井さんは「20年以上前からやりたかった。田中さんに『前橋でできないかな』と話したら『できるかも』。市政130周年ということで元気な市長に話したら『いいね』と盛り上がった」と説明。「ロックフェスのように本でいっぱいしゃべれる。日本中の人が前橋に集まれる」と熱く語った。

街づくりに深くかかわっている田中さんは「本のトレード」をはじめ、関連するイベントについて説明し、「作家や建築家、アーティストが集まり、朗読会やワークショップも開ける。まちなかの店舗とも連携し、いろいろな出会いを楽しめるようにしたい」と構想を広げていた。資金を行政の補助金や企業協賛でなく、クラウドファンディングで集めることについては「自分たちで楽しむイベントを自分たちで作り出すことでサスティナブルなイベントになる」と説明した。

会見後、糸井さんと漫画家・イラストレーター、みうらじゅんさん、シンガーソングライター、つじあやのさんがフェスの魅力を語り合った。

糸井さんから出展を求められたみうらさんは「生きていたらもちろん行きます。170冊以上ある自分の本を集めたい」と意欲満々。

つじさんは「友達にも声をかけます」と参加を約束。「シンガーソングライターなので歌というのもどうですか」と音楽イベントにも乗り気だった。

クラウンドファンディングは8月17日から始まる。糸井さんのスペシャルなリターンもある。