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麻辣燙もう食べた⁉
前橋に専門店が続々開店

2026.10.09

麻辣燙もう食べた⁉
前橋に専門店が続々開店

 中国・四川省発祥の辛いスープ、麻辣燙(マーラータン)がブームになっている。前橋市内には2026年に入ってから続々と専門店が誕生。具材を自分で選べ、好みの味にできるのが人気の秘密のようだ。夏暑く、冬は寒い前橋の風土に合った料理ともいえ、一過性のブームに終わらない可能性を秘めている。

自分好みの味にできる

 前橋リリカ1階のフードコートに8月開店した「MALaLa(マーラーラ)」。肉類や野菜、麺類が60種類以上並ぶシューケースの前で家族連れがそれぞれボウルを持ち、好きな具材を入れていく。

▲好きな具材をボウルに入れて行くお客さん

 空心菜や香菜(シャンサイ)といった中国野菜やキノコが豊富。練り物もカニ風味の団子、蟹籽包(シーズーバオ)や鮮やかな彩虹巻(サイコウマキ)といった中国らしい種が多く、本場の味を堪能できる。

 中国では春雨を入れるのが一般的だが、麺好きな日本人向けにデンプンの牛筋麺や幅広のじゃがいも平麺など変わり種を含め12種類を用意している。

 

▲具だくさんの3辛(手前)と野菜中心の0辛

 客は具を入れたボウルを厨房に持って行き、5段階ある辛さを選択する。

 料金は具材に関係なく、100㌘当たり380円。スープは無料、1000円前後で楽しめる。

 鶏ガラで取ったスープに痺れる麻(マー)と刺さる辣(ラー)の辛さのW攻撃が襲い掛かる。辛さを抑えたければ香酢でマイルドにでき、さらに辛さがほしければ麻油で味変できる。

▲自慢のスープを公開する張さん

 店を経営するのは前橋市内で2店舗の台湾料理店「興福順」を展開する中国系の会社。オーナーの張揎(チョウケン)さんは「まったく辛くない0辛もあるから、子供でも大丈夫。麺を入れず、野菜だけにすればヘルシーで安く上るよ」とPRする。

中国系企業が続々進出

 麻辣燙ブームの火付け役となったのが1月に前橋市荒牧町の住宅街にできた「暖暖麻辣燙 (ヌクヌクマーラータン)」。こちらも中国系の会社が経営する。

 注文の仕方、料金はMALaLaと同じ。食材は定番の揚げパンや鴨の血を固めた赤い豆腐のような変わり種ある。

▲左下が鴨の血

 スープは薬膳牛骨、金スープ、トマトスープの3種類から選べる。牛骨は韓国のソルロンタンよう。骨髄から出る旨みは濃厚で、これに麻(マー)と辣(ラー)、さらに薬膳の複雑な風味が混ざる。

 金スープはさっぱりした味。トマトスープはイタリア料理のようで、自由度の高い進化系の麻辣燙といえそうだ。

▲暖暖麻辣燙の薬膳牛骨。揚げパンが美味しい

▲選んだ食材

 中国系の企業の出店は止まらない。

 高崎駅西口で人気を集めている「孔府(こうふ)麻辣燙」は前橋市上小出町に9月19日、2号店を出店した。

 50種類以上の薬膳と牛骨から出るコラーゲンたっぷりのスープが売り物。生の海鮮類や甘いまんじゅうなど豊富な具材がそろう。

 前橋市国領町にある台湾料理「天福」は店舗隣りに10月13 日、「天福麻辣湯」を出店する。麻辣牛骨スープとトマトスープを選べる。

 

▲開店した孔府麻辣燙

▲天福が出店する麻辣湯専門店

日本勢は2つのボウルで勝負

 前橋市南町に7月に開店した「The Bowl(ザ・ボウル)」は麻辣湯とアサイーボウルの2つの「ボウル」で勝負する。

 経営者はともに25歳の分枝真大さんと松本こころさん。麻辣湯は農業を営む分枝さんが「群馬の美味しい野菜に興味を持ってほしい」と野菜をたっぷり使える料理として着目した。自分で育てた野菜を中心にすべて群馬県産を使用する。

▲見た目もきれいなボウル

▲女性に人気のアサイーボウル

 先行する中国系の店舗と差別化するため、あらかじめ丼を温め、それぞれの食材に合わせて火を通すといったきめ細やかな調理ときれいな盛り付けを徹底している。

 松本さんが担当するアサイーボウルを組み合わせることで、女性客を取り込もうとしている。

 前橋市六供町の飲食店が入っていたビルにも10月中旬、「ぐんぐん麻辣湯」が開店する予定。

一過性か定着するか

 食べ物は数年前に流行したタピオカドリンクやフルーツサンドがブームの終焉とともに一気に店舗が閉まる事態が起きている。

 麻辣燙も一過性で終わってしまうか。

 ただ、前橋には半世紀以上前に当時の「上州ラーメン」が激辛の「雷ラーメン」を提供、激辛ラーメンはいまも根強い人気がある。

 内陸の四川省と同じく寒暖の差が激しい気候だけに、ブームに終わらず定着するとの見方もある。

 ※MALaLaを紹介した記事はこちらから。

 ※暖暖麻辣燙を紹介した記事はこちらから。

 ※The Bowlを紹介した記事はこちらから。