gourmet
食べたい
グツグツ音を立てながら登場
赤城山へ向かう途中、蕎麦屋が軒を連ねる赤城そば街道の一角に、歴史を感じさせる洋食店があります。創業50年の「レストランせきれい」。木目がふんだんに使われた山小屋風の店内で、クラシックな洋食メニューをいただけます。
経営するのは横山健さんご夫妻。「一つひとつ手づくりなので。お時間がかかりますがよろしいですか」、上品なグレイヘアの奥様が何度も念押しします。「お客様をお待たせするのが心苦しい」のだとか。こういう心遣い、ありがたいですね。
メニューを見てうれしくなりました。グラタンが4種類もあったから。ドリアも4種類。時々、無性にグラタンを食べたくなるのですが、なかなか納得のいくものに出合えていません。グラタン難民です。
待つこと30分、グツグツ音を立てながら、アツアツが運ばれてきました。スプーンですくうと、ソースがほくっとしています。すごくいい感じです。「ホワイトソースも小麦粉から手作りするんですよ」と奥様。薄味のソースも太めのマカロニも理想的。私が注文したのはシーフードグラタンでしたが、アサリ、イカ、ホタテ、カニの爪、ムール貝と具だくさんで、ごちそう気分を味わえました。
ほかにカニ、エビ、チキンのグラタンがありますが、全部制覇してみたいですね。
メニューの一番手に載っているのは、そのお店の名物と決まっています。こちらは、牛肉100%のハンバーグステーキ。4種類ありますが、その中からお連れ様が選んだのは、「特大ジャンボハンバーグステーキ」です。お肉の重量は350gもあるそう。
ナイフで切るとジュワと肉汁が飛び出します。「デミグラスソースと肉汁を混ぜて、そこにハンバーグを付けて食べると最高に美味しい」と喜んでいました。
「ささや」さんの親戚です
ご主人のお母様の実家は、蕎麦の老舗「ささや」さん。「土地があるんだから、飲食店でもやったら」とお母様に勧められて、お店を開店したそうです。
「はじめは、おにぎりやとんかつ、生姜焼きなど、家庭料理の延長みたいなメニューばかりだったんですよ」とのこと。洋食は独学で試行錯誤を重ね、この味に到達したのだとか。メニューにはエビフライやナポリタンスパゲティ、ピザなど定番料理がずらり。多分、全部美味しいんだろうな。
窓からの新緑を見ながら、ゆったりとした時間を楽しむことができました。赤城山へドライブするときは要チェックのお店です。
店舗情報
レストランせきれい
- お問合せはこちら
- 027-288-4154
住所 | 前橋市富士見町小暮2422 |
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営業時間 | 11時30分~20時 |
定休日 | 月、火曜 |