gourmet

食べたい

創作中華　ta（たぁ〜）　
もう無理…からの奇跡

2025.11.15

渡り蟹雑炊にやられた

　前橋八幡宮周辺は美味しい店が集まるグルメ街となっています。高校時代の仲間と宴会することになり、幹事としてとっておきの店を予約。飲み放題付きおまかせコースをお願いしました。

　ビールで乾杯。前菜の盛り合わせが出てきました。鶏の酒蒸し、甘エビ老酒漬に山クラゲ。香りのいい甘エビ老酒漬がことのほか評判よく、紹興酒に切り替えます。延々と。

▲前菜の盛り合わせ。ピータンもあります

▲ハマチは四川風のタレに合わせて厚切り

　続いては、「白木耳(キクラゲ)の冷菜とハマチの四川風カルパッチョ」。創作中華の本領発揮ですね。豆板醤の効いたピリ辛のタレに漬けこんだハマチは絶品。白キクラゲのコリコリした歯応えもいいですね。

▲アサリの旨みを冬瓜が吸います

▲春巻きの中身がカレイとは…

▲ぐっと洋風に近づく帆立貝柱の煮物

　３品目は「冬瓜とアサリのふわふわ煮込み」。淡い翡翠色のスープから磯の香りが立ち登ります。

　「鰈の春巻」、「帆立貝柱のクリーム」と海鮮が続きます。中華をベースに洋食の技法も採り入れ、旬の食材の魅力を引き出します。味、食感に変化があって箸が止まりません。

▲東坡肉（トンポーロー）の和風仕立てのような山椒蒸し

　肉料理は「豚肉の山椒蒸し」。柔らかく蒸した豚バラ肉に甘辛のタレが掛かっています。脂身の甘みを山椒がピリッと引き締めてくれます。

▲フワフワした食感と強烈なソースがいいコンビ

▲海老とタケノコ、チンゲン菜の炒め物

　「豆腐の団子チリソース」、「海老の黒胡椒炒め」と続き、もうお腹いっぱい。もう、無理。だれもがそう思ったとき、〆にすごいのが出てきました。

　「渡り蟹の雑炊」です。大きなカニがどんと乗っています。カニの旨みが染みこんだ雑炊はもう最高。もちろん、カニの脚もむしゃぶりつきました。

▲カニの旨みが詰まった贅沢な雑炊

　店主の内山正和さんはラグビーをこよなく愛しています。置いてある焼酎は「トライ」と「JAPAN」。ビールは「ラガー」だったかな？

　15年ほど前まで広瀬川沿いにあった中華の名店「金龍」はお父さんの店。内山さんはここで働き、独立して23年になるとか。金龍の味を受け継ぎ、さらに昇華させています。