【石川知恵子の10月の絵本】
『大食いフィニギンのホネのスープ』（ビーエル出版）

ポルトガルに伝わる民話「石のスープ」のお話はご存知でしょうか？

北ヨーロッパでは「釘のスープ」、東ヨーロッパでは「斧のスープ」だそうですが…

そのお話のハロウィンバージョンです。

どういうお話かというと…

ガイコツ、フィニギンは大食いで有名。

家も家族もないけれど、知恵にたよって生きてきました。

ハロウィンの日、知らない土地にやってきたフィニギンは、まず魔女の家の扉をたたきました。「ねぇ、なんか食べさせてくれない？」

魔女は、「あなたにあげるものなんてないわ!」

次に行ったビーストの家では

「虫のついたチーズかパンでもありませんか？まずしい旅の者にお恵みを…」

ビーストは「ぼくの食べる分しかないんだから入って来ないで！！」

ゾンビには「来ないで!食べ物はないよ」と一喝されてしまいます。

ここでくじけないのがフィニギンです。

森からたきぎを拾ってくると、町の広場の真ん中に火を用意。大きな鍋に水を入れて、火にかけ始めました。

そして　ジャ　ジャーン!

コートの前を開くと取り出したのはカスカスのホネ。

鍋に入れて　歌います。

🎵ぼくが　作っているのは　ホネのスープさ

　　必要なのは　魔法のホネだけ

　　とろーり　煮たてて　ちょっぴりスパイス

　　ホネのスープは美味しいぞ　🎶

すると　町の皆んなが集まってきて…

本当に美味しいスープができちゃうから不思議です！

ハロウィンってなあに？

ハロウィンの由来や魔女やドラキュラ、おばけのお話。

かぼちゃのランプやかぼちゃスープ、ハロウィンのしかけ絵本など様々な絵本を並べてあります。どうぞ楽しみにお出かけください。