【前橋元気プロジェクト▶︎ 】
美術を当たり前の存在にギャラリー・オーツー

2022.03.29

ギャラリーデビューしよう前橋元気プロジェクト特集
前橋はギャラリーが多い街です。でも、「絵心がないから入れない」「何か買わなければ」と敷居の高さを感じている人も多いのでは。でも、大丈夫。日常生活からちょっと離れて、贅沢な時間を過ごしましょう。前橋国際大の学生でつくる前橋元気プロジェクトのメンバーが取材しました。

地域に根差して美術振興を支えている。代表の女屋恭治さんの地元群馬への思いとアート分野への挑戦がきっかけとなって、1991年に開業した。

大学卒業後、化学工業系の企業で技術開発を行なっていたが、海外への転勤辞令を機に会社を設立した。企業に勤めながら独学で美術を学び、旧友たちから支えられながらのギャラリー開業であった。

ギャラリー名の由来は、酸素の原子記号Ｏ²。化学反応の触媒として用いられる酸素、そして生きていく上で当たり前に存在する酸素から、「美術も人々の当たり前になってほしい」という意味を込めた。

96年のギャラリー移転の際、事業を拡大し複合型施設「オーツー・モール」を開設した。自家製の新鮮野菜を扱うレストランや世界のお酒が楽しめるカクテルバー、エステサロン、ブティックなど計8つの店が並んでいる。家族連れが半日楽しむことができ、高いと思われるアートの敷居を下げた。

地域貢献活動や若手芸術家への支援も行っており、ギャラリーでは毎年たくさんのイベントやワークショップが開かれている。アートの世界に触れる第一歩として、訪れてみてはどうだろうか。
（取材・嶋崎るうな）