チャイナハウス
かみなりラーメン 食後にソフト

旧前橋市で最北端にあるラーメン屋さんは半世紀近く愛され続ける店。席に着くとお通しが出され、食べ終わった後にはうれしいサービスがあります。

「いつもの」かみなりラーメンを味噌味でいただきます。オープンカウンターの中で店主の山﨑晧さんが麺を茹で、若い職人さんが野菜を炒めていきます。息の合った共同作業。見ているだけでお腹がグゥー。

赤いスープに水菜の緑とコーンの黄色が映えます。まずはスープを一口。か、辛い。でも、むせるような乱暴な辛さではありません。

「唐辛子は自分で作っているんだよ。雷のイメージに合うようにね」と山崎さん。野菜や豚肉から出る旨みを倍増するような辛さの理由が分かりました。

キャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラがしゃきしゃき。火の通し加減が絶妙なのでしょう。

中太のやや縮れのある麺は加水率が低く、熱いスープに負けない強さを感じます。後半はラー油で追い辛して、雷を上州らしくごっつくしました。

餃子かシュウマイが付くセットも人気です。ラーメンは冷やしにもできるんです。

冷やし中華は涼し気なガラスの器に盛られます。ワカメやキュウリとともに白い海藻のような物体が添えられています。プチプチした食感が楽しいプチマリンという加工品。冷やしによく合いますね。

餃子は行者ニンニク入り。アリシンを多く含み、疲労回復や滋養強壮によいとか。独特の香りも食べると病み付きになります。

店は1976年に開店しました。ご年配のスタッフで頑張ってきましたが、２月から若い職人さんが加わり、後継者となるそうです。食後のコーヒーとソフトクリームを食べながら、いい話を聞きました。