旬彩酒場 みつ魚。（みつお）
旬の魚 ひと手間かけて

ガッチリ系の肉料理の店が居酒屋さんに変わっていました。「旬彩」とあるので旬の魚や野菜をいただけそうです。

初めての店ですので、まずは「当店人気ランキング」の１位から３位を頼んでみました。

１位は刺盛り。５種あります。「アジの姿造りにマグロ、タコとサワラは炙り、ハチビキは湯引きです」。店主の茂木詳幸さんが説明してくれました。

ハチビキとは珍しい。鮮やかな赤色の身の深海魚ですが、実は白身魚（魚屋さんで前に教えてもらいました）。湯引きすると皮が柔らかくなり、食べやすくなります。肉もそうですが魚も皮が美味しいですね。

漢字で「鰆」と書くサワラもいまが旬。炙りは淡白でほんのり甘い身が締まり、香ばしさも加わって、ますます美味しくなります。

第2位は唐揚げ。驚くほど大きな塊が４個あります。醤油と生姜がよく香り、ビールに合いますね。

第３位は出汁巻き卵でした。甘さ控えめでとろっとした食感。おろしに醤油を少しだけ付けて。

日本酒もいい銘柄が揃っていますが、おもしろいのを見つけました。冷凍レモンサワー。安くお替りできるので、今宵はこれで勝負しましょう。

唐揚げが美味しかったので、極みレア鶏のたたきを追加します。刺身の炙りのようです。タレと薬味に生姜、ニンニクが添えられていましたが、ワサビ醤油でも試してみたら…、これが大正解。恐るべしワサビです。

〆は日替わりの鮮魚の漬け丼。イトヨリダイでした。卵黄とニンニクチップが入りスタミナばっちり。正統派あり、創作系あり、いい酒場を見つけました。

茂木さんは唐揚げの「アパッチ」で店長を務め、2024年２月に独立しました。「朝早く高崎と前橋の市場を回り、新鮮で美味しい魚を仕込んできます。お薦めをぜひ味わってください」と気合が入っています。