gourmet
食べたい
蕎麦仙人
黒光りする十割そばはもちもち
2022.03.22
農家と働く2代目も仙人
仙人に会いました。蕎麦の。相席になったご夫婦が奇遇にも知り合いで、こちらの初代店主、鹿沼元男さんと仲良し。仕事の合間、挨拶にきていただき、初対面の麺喰い記者にいろいろ教えてくれました。
お薦めの十割蕎麦と天おろしをいただきます。
1日10食限定の十割。北海道は長万部の山間部、黒松内産の玄ソバを毎朝、石臼で挽きます。2代目の店主、隼人さんが農家と一緒に種まきや刈り入れをし、1年分を保冷庫で低温貯蔵します。新蕎麦の状態を保てるわけですね。
太目で黒光りした蕎麦。まずはそのまま。ぼさぼさ感はまったくなく、逆にぬめっこい、もちもちした食感です。つなぎなしでこれとは、蕎麦粉もそうですが、水回しから、のし、切り方まで、職人の腕が分かります。香りもすごい。野性味を味わえる。
「辛汁だから少しだけ付けて」という汁は淡麗でいて濃い口。食感と風味を味わうのにいい。ワサビは直前におろした本わさび。こだわっています。
汁も変える二八もいい
天おろしは二八。上品な色白で極細です。同じ蕎麦粉を使っているとは思えない。粗挽きと細挽きの2種類の蕎麦粉を合わせているとか。喉越し最高。
汁は十割と違い甘口。わざわざ変えて取ります。
汁を張った蕎麦の上には小柱とミツバ、ニンジンのかき揚げと粗めの大根おろし。お行儀よく食べていたら、「ビビンバのようにぐちゃぐちゃにかき混ぜて」との仙人の指南。やってみました。うん、確かに旨い。
食材にこだわりながら、食べ方は愚直に。さすが、蕎麦仙人。
店舗情報
蕎麦仙人
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- 027-268-4821
住所 | 前橋市西大室町644-1 |
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営業時間 | 11時15分~14時50分 |
定休日 | 水曜 |