木製スピーカーで能登救おう
エル動物病院の小山田院長が手作り

スピーカーは横14㌢、幅４㌢の立方体。上部にあるポケットにスマホをケースごと縦に差し込むと、正面の２つのスピーカーから増幅された音が流れる。

スマホのスピーカーから出る音が本体内部に反響、木材の極めて小さい孔が音を吸収するため、優しく温かみのある音になる。電源不要で簡単に持ち運び可能。スマホ置きにもなる。

小山田さんが自宅の薪ストーブ用に薪を購入していた近所の材木店が昨年末に閉店、角材をもらい受けたところ、元日に大地震が発生した。群馬県獣医師会を通じて義援金を贈ったが、「困っている人やワンちゃん、ネコちゃんはいっぱいいる」と追加支援のため、スピーカーを製作することになった。

広葉樹の硬い木材を加工、スマホやカバーの形状に合わせて一つ一つ手作りする。小山田さんは「仕事の合間や休みに製作するので時間はかかるが、何とか100個作りたい」と目標を掲げている。

料金は「2000円＋お気持ち」。病院受付に置いた募金箱に入れてもらう。日本赤十字社群馬県支部と群馬獣医師会を通じて現地に送る。