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おめでとう「完全男」「王二世」
前橋高・松本さん、桐生高・阿久澤さん

2023.11.25

おめでとう「完全男」「王二世」
前橋高・松本さん、桐生高・阿久澤さん

1978(昭和53)年の選抜甲子園大会にそろって出場し、高校野球の監督を長く務めた松本稔さん(前橋高出身)と阿久澤毅さん(桐生高出身)が県高校野球連盟から育成功労賞を受賞したのを祝う会が11月25日、桐生市内で開かれた。よきライバルとして切磋琢磨した両校の野球部員が集まり、2人を祝福するとともに、現役時代の思い出話に花を咲かせた。

高野連表彰でナインが祝賀会

祝賀会は2022年に阿久澤さん、2023年に松本さんが育成功労賞を受賞したのを受けて企画、両校の同期を中心に33人が駆け付けた。

桐生・和田真作、前橋・川北茂樹両主将がお祝いの言葉を述べ、桐生高のエースだった木暮洋さんが受賞者2人に参加者全員がサインした色紙を記念品として贈呈した。

▲桐生高の和田主将

▲前橋高の川北主将

現在、桐生高で監督を務める松本さんは「大会で勝てないことをお詫びします」と謝罪した上で、「40年近く指導者でいられたのは勝っていい思い出を作れたのと桐高に負けて悔しい思いをしたことのおかげ。(指導の)正解を求めてきたが、残りの監督生活でまとめを出したい」とお礼の言葉を述べた。

▲エースとして投げ合った木暮さん(左)と松本さん

▲投打の主力として活躍した木暮さん(左)と阿久澤さん

阿久澤さんは「他の強豪高が頑張る中、桐高と前高が勝てたのは当たり前のことをきちんとできたから」と振り返り、「伝説の時代と呼ばれてうれしい。60歳を過ぎても世の中のためにみんなで頑張りましょう」と鼓舞した。

▲乾杯の音頭を取った荒木桐生市長

阿久澤さん、木暮さんの2学年上の野球部員だった荒木恵司桐生市長が「WBCの監督を務めた栗山英樹監督が木暮、阿久澤、松本はあこがれだったと話していた」とのエピソードを披露して乾杯の音頭を取り、両校入り乱れて懇親した。

最後は互いに校歌を熱唱、「フレー、フレー桐生」「フレー、フレー前橋」とエールを交換し合い、永遠の友情を誓い合った。

祝賀会に先立って行われたゴルフコンペは木暮さんが優勝、松本さんがベスグロを獲得して引き分けた。

▲甲子園に出場した両校ナイン

▲前高にエールを送る桐高野球部OB