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29日まで芸術文化れんが蔵で
「アーツ前橋サポーターの美術2023」
2023.10.22
アーツ前橋サポーターの有志13名による作品展が、前橋市文化芸術れんが蔵で29日まで開かれている。絵画、写真、コラージュ、紙細工などが、ただそれだけではなく、来場者が参加できる形で展示されている。22日(日)13時30分からは対話型の作品鑑賞会「おしゃべり鑑賞会」 も開催。予約不要で誰でも参加できる。出品者達の作品への想いなどを聞いた。(柁原妙子リポーター)
参加できるアートがたくさん
蔵の中に13人13様の作品が並ぶ。
「見て考えて触って、何か一つでも非日常を感じて貰えれば」と期待する石倉康行さんの作品は、会場に入って正面にある、自ら撮影した美しい写真を使った缶バッチとミニ写真。作品は、等価と思うものと物々交換できる。
神田知子さんはコラージュに出会って創作の楽しさに目覚め、元々好きだった文章を書くことと融合した作品を出品。
来場者の「面白そう、私も作りたくなった」という言葉を受け、「やりたいなと思ったその場で自分の作品を作り、展示に参加した楽しさを持ち帰って貰いたくて」参加型に。「コラージュ体験コーナー」は神田さんが在廊時に開催。
創りたい、という衝動が原動力
アーツ前橋サポーターとは、アーツ前橋で開催するイベントなどのお手伝いをするボランティアスタッフ。現在55名が登録されており、年齢層は 10代から70代までと幅広い。
大学の教育学部で美術に携わって以来ずっと創作活動をしていなかった古屋日和さんは、5年前にアーツ前橋で開催された岡本太郎の展覧会の「絵はすべての人の創るもの」という言葉に「ああ、私もやっていいんだ」と感銘を受けた。そこで石倉さんに相談したことがこの作品展開催の発端に。今回は石粉粘土で群像作品を出品。
それぞれの対比も面白い。
「絵なんか描いたことがなかったのに」、見て貰いたいではなく、突然「描け」という感覚に突き動かされて吐き出すように描いたという松村吉久さんの鎮魂のインスタレーションがある一方で、「変だな、でもいいので何かを感じて欲しい」という丸山美智子さんの作品は廃品に脚光を浴びせる立体作品。
酒井博行さんの作品はQRコードを読み込むとスマホで音が聴けるというイマドキな仕掛け、一方桑原勇介さんは旅行の写真と感想文などとグッと身近な作品。
入場は無料。気軽にアートに触れてみては。
アーツ前橋サポーターの美術2023
日時/10月21日(土)〜29日(日)11時〜18時
※最終日は16時まで
会場/前橋市芸術文化れんが蔵(前橋市三河町1丁目16-27)
コラージュワークショップ
27日(金)29日(日)いずれも午後、参加無料
【同時開催】
「アーツ前橋サポーターの美術 in mina」
アーツ前橋1階のミュージアムショップminaで、22日(日)から11月5日(日)まで、サポーターの作品を販売している。