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山頂が台湾になる 
8月5日、赤城山らんたん祭り

2023.07.17

山頂が台湾になる 
8月5日、赤城山らんたん祭り

「赤城山らんたん祭り」が8月5日10時から20時まで、大沼湖畔とビジターセンターで開かれる。山頂の10のレストランと4台のキッチンカーが台湾グルメを提供するほか、台湾らんたんの点灯、本場のスタイルでの台湾烏龍茶体験、台湾夜市遊び、灯籠流しなどのイベントが行われる。(取材/阿部奈穂子)

今年はたっぷり 台湾グルメ

赤城山らんたん祭りといえば、台湾グルメの食べ歩きが楽しい。

「昨年は予想以上の人出で、料理の売り切れが相次ぎました。今年はたっぷりご用意しています」と、主催者である赤城山夏まつり実行委員会の林智浩さん。

赤城山頂の10の店舗と4台のキッチンカーが台湾の味を提供する。

一例として、「バンディー塩原」は大鶏排(ダージーパイ)と魯肉飯(ルーローハン)、「青木本館」は台湾まぜそば、「青木別館」は台湾まぜうどん、「風の庵」は豆花とバンバンジーうどん、「大沼山荘」はダイコン餅、「ヒュッテハヤシ」はキッチンカーで胡椒餅と麺線を提供する。

粉雪のようにふわふわな台湾かき氷は、「はなぶさ有機農園」のキッチンカーと「大沼山荘」で食べられる。

▲この日のために、昨年12月、山頂の飲食店の有志が台南市へ行き、料理を勉強してきたという

覚淵川沿いに600個のランタン

まつり当日の5日と翌日6日、2日間にわたり、台南市の子どもたちが絵付けした600個のランタンを覚満川の両脇に掲揚する。点灯は18時から22時まで。ゆらゆらと灯りが揺れる幻想的な光景を見られる。

ビジターセンターでは10時から15時まで、交流らんたんの絵付けを行う。ここで完成したらんたんは、台南市のらんたん祭りで展示される。両市を結ぶ絆になりそうだ。参加費は300円。

▲今年の点灯は22時まで

灯りといえば、灯籠流しもまつりに欠かせないイベント。思い思いの願いを込めた灯籠を作って、大沼に送る。灯籠制作は15時から17時で、参加費500円。灯籠流しは19時からスタート。

「今回は新成人の思いを乗せた巨大灯籠も作ります。前橋市内で来年20歳になる人のメッセージをSNSで集め、灯籠に書きこみます」と林さん。

台湾文化や夜遊びの体験も

台湾文化体験は大沼湖畔に設置したテント内で行われる。茶壺を利用し、高温で淹れる台湾烏龍茶体験、繁体字(はんたいじ)に挑戦する台湾式お習字を楽しもう。先着順。

台湾夜市でよく見かける遊びも体験できる。射的や、ヒモの先端に付いている金属リングを瓶の口にかませて、ヒモを引き上げて瓶を立たせる「瓶立てゲーム」などにチャレンジ。

 

▲台湾の射的に挑戦

▲香りの良い烏龍茶の淹れ方とは

赤城らんたん祭りが行われる背景には、富士見村(現在の前橋市富士見地区)出身、羽鳥又男氏の存在がある。大正時代、台湾へ渡り、台湾総督部に勤務したのち、昭和17年、台南市長に。太平洋戦争戦時下、文化財保護に尽力した。

「赤城山は地元の人が大好きな場所。地元の歴史とひもずいたイベントを行うことで、新しい赤城山に出会ってもらいたい」と林さんは言う。下界より気温が10度低い山頂で、気分をリフレッシュするのもいいだろう。

▲ツリーイング、スラックライン、イーバイク体験も行われる

▲赤城山夏まつり実行委員会の林さん

赤城山らんたん祭り
日時 8月5日(土)10時~20時(らんたんの点灯は22時まで)
会場 赤城山大沼湖畔、ビジターセンター
駐車場の情報やイベント詳細はwww.akagi-trip.com