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注目集める赤城山 
前橋市景観資産に10件新登録

2023.02.01

注目集める赤城山 
前橋市景観資産に10件新登録

前橋らしい景観を創り出している資源を発掘する前橋市景観資産に、令和4年度登録分として10件が加わった。そのうち、赤城山大鳥居や赤城山大沼のアイスバブル、赤城山鳥居峠からの雲海など、赤城山関連が6件。赤城山の注目の高さがうかがえる。

大沼のアイスバブルや鳥居峠の雲海

大鳥居は高さ21.3㍍、柱の直径は1.7㍍、前橋赤城線をまたいでそびえ立つ姿は圧巻。

赤城山頂の大沼が全面結氷する時期に見られるアイスバブル。湖面が凍る際、湖底から発生するメタンガスが氷の中に閉じ込められ、白い円が重なり合う。北海道で見られる湖はあるが、本州以南ではほとんどお目にかかれない。

6月から11月頃まで、雨のあとや冷え込んだ早朝などに現れる赤城山鳥居峠の雲海。市内から近い場所で雲海を見られる場所は希少だ。

▲昭和40年につくられた赤城大鳥居

▲湖面が全面結氷したあと、雪が積もる前のわずかな期間に見られる赤城山大沼のアイスバブル

▲大海原のように見える絶景、赤城山鳥居峠からの雲海

赤城山の異なる姿を望める3カ所の視点場も新登録となった。

観音様の寝姿のような山並みを望める城南エリアからの「赤城山と田園風景(寝姿観音と田園逆さ赤城)」、建物や電線にさえぎられずに山肌を見渡せる「端気町から眺望する赤城山」、山と川の織り成す壮大なパノラマ風景を楽しめる「上毛大橋から眺望する赤城山と利根川」。

 

▲城南エリアから望む「赤城山と田園風景(寝姿観音と田園逆さ赤城)」

▲一面の田んぼの奥に山並みを望める「端気町から眺望する赤城山」

▲川と山が見事に調和する「上毛大橋から眺望する赤城山と利根川」

神社は4カ所

そのほか歴史の香る4つの神社も前橋市景観資産として新登録された。

立川町通りから鳥居、参道、本殿を望むことができる「熊野神社」、広瀬川湖畔、交水堰の北から住宅街の奥に鳥居と本殿を望む「愛宕神社」、秋元氏、酒井氏といった歴代の城主との縁が深い「植野稲荷神社(一本木稲荷)」、剣聖の伝説が残る「諏訪神社」。

前橋市景観資産登録制度は、前橋らしい良好な景観を創り出す素晴らしい資源を登録し、市内外へPRするとともに大切に保全していくため、令和元年度に創設された。令和3年度までに31件の建造物や風景、視点場が登録されている。

令和元年度~3年度 前橋市景観資産登録物件はこちら

第1号 立見邸
第2号 老舗 三俣せんべい本店
第3号 鈴木邸
第4号 群馬大橋 下り線
第5号 昭和庁舎
第6号 群馬会館
第7号 小池邸
第8号 前橋市芸術文化れんが蔵
第9号 小林邸
第10号 敷島浄水場
第11号 松山医院
第12号 旧安田銀行担保倉庫
第13号 旧本間酒造
第14号 臨江閣
第15号 阿久沢家住宅
第16号 広瀬川河畔と比刀根橋
第17号 広瀬川河畔と柳橋
第18号 弁天通名店街アーケード
第19号 塩原家住宅
第20号 前橋八幡宮のイチョウ
第21号 space Evaのクスノキ
第22号 総社山王の養蚕住宅群と「かしぐね」
第23号 前橋駅前ケヤキ並木通り
第24号 上川淵公民館上北分館から眺望する赤城山
第25号 前橋カトリック教会聖堂
第26号 旧奈良製糸所生糸倉庫
第27号 前橋刑務所(旧・前橋監獄)レンガ塀及び表門
第28号 牛込邸
第29号 大渡橋から眺望する赤城山
第30号 敷島公園ボート池から眺望する松林と赤城山
第31号 三夜沢赤城神社参道松並木