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働きたい
シゴトって何だろう
学生と企業がコトバで繋がる
2025.06.21

Z世代の大学生が社会で働いている先輩と本音で対話する就活イベント「コトバとシゴト」が6月21日、前橋プラザ元気21で開かれた。群馬県内各地から就活を控えた学生や入学したばかりの学生、いまの仕事に迷いのある既卒者も含めて約60人が参加、企業の経営者や若手社員と理想の仕事や現状とのギャップ、仕事観について語り合った。
前橋で対話型就活イベント
7社の企業の代表1人と4、5人の学生でグループを作り、仕事に関するさまざまなテーマについて対話した。企業名や大学名は明かさず名前も愛称で呼び合い、自由な雰囲気の中、本音で話し合った。
「父親が仕事人間で家庭にほとんどいなかったので自分は家にいながらできる仕事をしたい」。真剣な表情で訴える男子学生に会社経営者は「私も仕事一筋だったけど、いまはできるだけ家族と過ごす時間を大切にしている」と答えた。

▲仕事の理想を語る女子学生
就活中の女子学生が「前は大きな会社、有名な業種で働きたいと考えていたが、そんな考えがつまらなくなってきた」と疑問を呈すと、「収入がいいからではなく、自分が何をしたいかで会社を選びたいね」と別の女子学生が同調した。
6つのテーマごとにグループはシャッフルし、新しいグループを構成、出会いを広げた。

▲対話が終わると次のグループへ
交流会で親睦深める
対話の時間が終わると、各企業の代表が次々に登壇した。ここで初めて社名と役職を名乗り、自社のMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)や福利厚生、社会貢献活動を紹介した。

▲一条工務店群馬のプレゼン

▲アリギスは福利厚生とともに新ブランドをPRした
対話型就活イベントは夢を語り合うイベントを企画するMIDNAGHT SUN(ミドナイトサン)と若者向けのキャリア支援を手掛けるキャリコが共催した。
イベントの特長について、キャリコの横田奈穂さんは「Z世代は企業とどれだけ『共感』で繋がれるかを大事にする。会社説明会で語られるきれいな言葉より、互いに哲学的な対話をすることで価値観を共有できる」と説明する。
ミッドナイトサンの齊藤瑞紀さんは「フラットな就活イベントにしたかった。いろいろな人と話した仕事観を言葉にすることで自分で何となく考えていたことが明確になる」とタイトルに込めた効果を期待した。

▲参加者が自分の思いを張り付けた「仕事観ツリー」