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2年かけて、いざ初舞台  
ふじみ演劇クラブ 11月8日に歌謡劇

2026.10.16

2年かけて、いざ初舞台   
ふじみ演劇クラブ 11月8日に歌謡劇

 赤城山南麓の「あかぎ未来スタジオ」を拠点に、加藤逸雄さんと秋山としひとさんが立ち上げた「ふじみ演劇クラブ」が11月8日、初公演『夢見る頃を過ぎても』を開く。2024年秋の発足以来、参加者集めに苦労し、半年ほど活動できない時期もあった。ようやく集まった男女4人が、約2年を経て初舞台へ。メンバーの個性を生かした、歌あり笑いありのドタバタ歌謡劇を披露する。入場無料。

カラオケボックスが舞台に

 「歌は世につれ、世は歌につれ、歌う門には福来たる」。舞台はカラオケボックス。食べ物や懐かしい音楽の思い出を語り合いながら、にぎやかな歌謡劇が展開する。

 クラブの発足当初は参加者が集まらず、活動は足踏み状態に。2025年3月、ようやく女性3人が参加を決めた。全員が演劇未経験だったため、まずは台本の読み合わせから始めた。

 当初選んだのは、昼休みの公園に集まる女性3人を描いた劇『きゅうしょく・せんたあ』。ところが、練習を重ねるうちに、3人とも若い頃から洋楽や邦楽に親しんできた音楽好きだとわかった。

 「そこで舞台を、公園からカラオケボックスに変更することに。メンバーそれぞれの思い出やエピソードを盛り込み、セリフを書き換えていきました」と発起人の加藤さん。

 途中から男性1人も加わり、カラオケ店の店員役として出演する。映像や音楽に詳しいスタッフの協力も得て、歌と笑いが詰まった舞台に仕上げた。

▲未来スタジオの劇場

「ゼロ」を「1」にする難しさ

 クラブが生まれた背景には、劇場の存続への思いがある。

 あかぎ未来スタジオは1988年、地元の有志約1000人の出資や支援によって誕生した。約1000坪の敷地に建つ鉄筋コンクリート2階建ての施設で、最大300人を収容できる。

 市民の手でつくられた劇場だが、近年は利用者が減少。老朽化も進んでいる。

 「この劇場を市民の手で継承し、有効活用していきたい」。そんな思いから2024年秋、30年以上にわたり高校演劇を指導してきた加藤さんと、50年以上の俳優経験を持つ劇団群馬中芸の秋山としひとさんがクラブを立ち上げた。

▲発起人の加藤さん

 加藤さんが大切にするのは「見ても演じても楽しい。みんなを笑顔にする演劇」。これまで30編近くの脚本を執筆し、出演者の興味や得意なことを作品に取り入れてきた。今回もメンバーそれぞれの持ち味を生かした舞台づくりに取り組んだ。

 「『ゼロ』を『1』にする大変さを味わっています。ここを何とか突破できれば、新たな地平が拓けるのではないかと思っています」と加藤さん。

 大人の部活動のように、地域の人たちが気軽に演劇を楽しめる場所にしたい。2年越しの初公演は、その夢に向けた第一歩となる。

▲赤城山南麓の自然に囲まれた未来スタジオ

ふじみ演劇クラブ第1回公演『夢見る頃を過ぎても』

日時:11月8日(日)14時開演(13時30分開場)
会場:未来スタジオ(前橋市富士見町赤城山626-498)
上演時間:60分+α
入場料:無料(全席自由席)
駐車場:あり(詰め込み駐車)

問合せ先

加藤逸雄さん

お問合せはこちら
090-4664-1474