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詩人、萩原朔美さんの手書き原稿
マルベリー書房で展示、販売

2026.08.29

詩人、萩原朔美さんの手書き原稿
マルベリー書房で展示、販売

 前橋文学館特別館長、萩原朔美さんが自作の詩を書いた生原稿が中心街に8月下旬に開店した古本専門店「マルベリー書房」で展示されている。80歳の誕生日にあたる11月14日に出版する初の詩集に収録する中の19編。希望者に1万5000円で販売している。9月14日まで。

前橋の風土が詩を書かせた

 「萩原朔太郎の孫」と呼ばれることを嫌悪し、「詩は書かない」と公言していた萩原朔美さんだったが、2024年9月、マルベリー書房の店主でもある詩人の新井隆人さんが発行した詩集「指先の月」に5編の詩を投稿、禁断の詩作を始めた。

 心境の変化について、「70歳過ぎたら人間じゃない。『老人』という名の人種。何だってできる。詩人にだってなれる、禁断のね」と笑いで煙に巻きながら、「前橋という風土が書かせた。前橋の詩人に頼まれ、ふと試みた」と本音を語った。

▲開店祝いに来た萩原さん(右)と新井さん

初詩集、11月に発刊

 初めての詩集は「声」をテーマに、50編を収録する。タイトルは未定。

 詩作はいつもスマートフォンで電車に乗りながら行い、文字に起こしてから推敲する。

 今回展示している詩は50年ほど前に雑誌『ビックリハウス』の編集長を務めていた当時、エッセイなどを書くために製作した原稿用紙に書いた。

 母親の萩原葉子さんが建てた栃木・那須の別荘を2年前に整理していた際、机の引き出しから見つけた19枚。400字詰めで、左隅に「萩原朔美」か「SAKUMI HAGIWARA」のどちらかが印刷されている。

▲自由に字下げして書いた詩

▲額装する前の生原稿

 味わいのある書体だが、本人は「悪筆の私が書くと、どうにも見栄えの悪いことこの上ない(笑)」と照れ笑い。

 作品は額付きで販売する。希望者が多い場合は抽選。売上金は詩集の制作費に充てる。

 「朔太郎の詩に出会って詩を始めた」新井さんにとって、朔美さんは「朔太郎の孫であり、ビックリハウスで一時代を築いたスーパースター」。最初は合うのが怖かった存在だったが、「気さくな人で才能豊か。詩も素敵な作品に仕上げている。生原稿はお宝になる」と絶賛している。

▲萩原葉子さん、朔美さんのコーナーがお目見え

店舗情報

マルベリー書房

お問合せはこちら
090-8048-1664
住所 前橋市千代田町4-3-4(佐藤ビル1階)
営業時間 11時30分~18時
定休日 火曜、水曜