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朔太郎の散歩は危険⁉
前橋文学館で生誕140年記念展

2026.06.13

朔太郎の散歩は危険⁉
前橋文学館で生誕140年記念展

 萩原朔太郎の生誕140年を記念した「ふらふらふらぬ~る 朔太郎の危険な散歩」が6月13日、前橋文学館で始まった。日本近代詩を代表する詩人の創作と深く結び付いた「散歩」に焦点を当て、その詩的世界の源泉を探る企画展。孤独で自由で“危険”な朔太郎の散歩を体感できる。

「ぜつたいぜつめい」

 第一詩集『月に吠える』に収めた『危険な散歩』の中で、朔太郎は「おれはぜつたいぜつめいだ(中略)いつも憔悴した方角で、ふらふらふらふらあるいてゐるのだ。」と綴っている。

 展示は「故郷を歩く―前橋編」「都会を歩く―東京編」の2部構成。郷里前橋での追われるような「彷徨」と後半生を過ごした東京での気ままな「漫歩」という二つの側面から朔太郎像を浮かび上がらせる。

▲前橋の散歩コース

▲東京の散歩コース

▲朔太郎が愛用した皮靴とソフト帽

 ともに朔太郎の散歩コースを大きなマップで再現、関連する詩の自筆原稿や自身で撮影した写真を展示している。

『郷土望景詩』に登場

 55年の生涯のうち40年近くを過ごした前橋は散歩の原点。朔太郎は中心街にあった生家から県庁前、前橋中学(現群馬中央病院)、前橋刑務所を通り、利根川沿いを敷島公園まで北上、臨江閣周辺を散策するのを日課のようにしていた。距離にして10㌔ほどあり、健脚ぶりがうかがえる。

▲利根川河畔で撮影した写真

 『郷土望景詩』は『監獄裏の林』や『利根の松原』など11編中、実に8編でこの散歩の景色を題材にしており、歩くことで感情を解き放し詩作につなげていたことが分かる。

 郷土望景詩の発刊100年を記念して昨年制作した映像「朔太郎の散歩道」も上映され、孫で前橋文学館特別館長の萩原朔美さんが朔太郎役を演じ、ひ孫のすみれさんがナレーターを務めている。

『猫町』のモデルになった代田

 東京編では田端、駒込、下北沢・代田の3カ所を紹介している。

 自ら設計した代田の家の周辺は『猫町』の前半部分のモデルになっている。

 7月18日には前橋市出身のエッセイスト・イラストレーターの中山庸子さんによる講演会「散歩と創造―敷島公園から」も予定している

▲東京時代の写真

▲朔太郎の詩を読むコーナー

「ふらふらふらぬ~る 朔太郎の危険な散歩」

お問合せはこちら
027-235-8011(前橋文学館)
・会期 2026年6月13日(土)~9月6日(日)
・休館 水曜
・時間 9時~17時
・会場 前橋文学館2階展示室
・観覧料 700円