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前橋花火、8月8日開催へ
第70回の節目、より華やかに

2026.05.30

前橋花火、8月8日開催へ 
第70回の節目、より華やかに

 第70回前橋花火大会が8月8日、利根川河畔の大渡橋南北河川緑地で開かれることが決まった。有料観覧席のチケットは7月1日10時から、前橋花火大会チケット予約センター(WEB)を開設し一般販売する。戦後の復興を願って始まった前橋の夏の風物詩は、節目の大会を迎える。

鎮魂と再生を込めて

 前橋花火大会は1948年、前橋大空襲からの復興を願って始まった。市街地が大きな被害を受けた戦後の前橋で、夜空に上がる花火は娯楽にとどまらず、鎮魂と再生の意味を帯びていた。

 中断の時期をはさみながらも、市民に親しまれる夏の行事として続いてきた。近年は音楽と連動した演出や、利根川河畔の広さを生かしたワイドな打ち上げで知られる。

七色に変わる光

 前橋花火の魅力は、色の美しさにもある。前橋市東大室町の蟻川銃砲火薬店上州花火工房が手掛ける花火は、花火マニアからも評価が高い。中でも工場長の吉田敬一さんが開発した「七色に変化する花火」は前橋ならではの存在。二色、三色に変わる花火はあるが、七色まで変化する花火は世界でも希少とされる。

 火薬の粒「星」に複数の色を詰め込み、密度を高くして作る。硬く仕上げた星に火を通すには高度な技術が必要で、吉田さんは「経験、感覚、技術」と語っている。

 名物は、しだれ柳のように光が降り注ぐ「空中ナイアガラ」。利根川の川面、大渡橋、夜空が一体となる風景は、前橋の夏を象徴する光景となっている。第70回の節目となる今年、どのようなプログラムになるかは今後発表される。復興の記憶から始まった花火が、今年も利根川の夜空に広がる。