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【萩原朔美の前橋航海日誌Vol.57】
前橋駅は小さな美術館

2026.05.05

【萩原朔美の前橋航海日誌Vol.57】
前橋駅は小さな美術館

 

 撮影ポイント満載。それが前橋駅だ。鉄道マニアではないから、到着する列車には何の興味もない。車体ではなく、ホーム上に広がる、まるで美術作品のような形状が好きなのだ。

 先日は、駅舎を囲うパンチングメタルを撮影した。パンチングメタルの中にあるコードの曲がり具合がそれぞれ違っていて、作品に見えたのだ。画廊に飾られた現代美術であったとしてなんの違和感もない。

 

 ウエイティング・ルームの床は面白い。可愛い模様が広がっている。この抽象模様をTシャツにしたらオシャレだ。

 電柱は、見上げると表情がシャープで気分いい。夜はまだ撮影していなから、撮ってみたい。

 その他、反対ホームのベンチや、ホームの先端など、20種類の撮影対象が絶賛撮影中だ。(笑)

 電車が来るまでの時間が、1番楽しい時間。それが前橋駅なのだ。

Sakumi Hagiwara

萩原朔美(はぎわら・さくみ)

 1946年11月、東京都生まれ。寺山修司が主宰した「天井桟敷」の旗揚げ公演で初舞台を踏む。俳優の傍ら、演出を担当し映像制作も始める。版画や写真、雑誌編集とマルチに才能を発揮。世田谷美術館に版画、オブジェ、写真のすべてが収蔵されている。著書多数。多摩美術大学名誉教授。2016年4月から前橋文学館館長(現在は特別館長)。2022年4月から金沢美術工芸大客員教授(現在は客員名誉教授)、2023年7月から前橋市文化活動戦略顧問。