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前橋空襲体験談が完成
8月2、3日「灰になった街」来場者に進呈
2025.05.21

1945(昭和20)年8月5日の前橋空襲を描いたまえばし市民ミュージカル「灰になった街」が8月2、3日、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホールで開かれる。前橋空襲から80年の区切りの年の上演ということで、出演者が集めた空襲の証言をまとめた「前橋空襲体験談」を作成。来場者に進呈する。
30人の生の体験を掲載
前橋市街地の大半が焦土となり、535人の命を奪った前橋空襲。冊子「前橋空襲体験談」には実際に空襲を体験した人々の話が、本人の語り口調で書かれている。「悲惨なできごとを風化させず、広く市民の記憶にとどめておきたい」と、まえばし市民ミュージカル実行委員会の手で作成された。
証言集めは昨年の11月から、ミュージカル出演者の有志が行った。

▲証言集を手にするまえばし市民ミュージカル総監督の新陽一さん
「前橋は真っ赤だった」「必死で逃げた父。疲れ果てて寝てしまい気付いたら死体の中に埋もれていた」「炎天下、焼けた街を4時間かけて歩き、遠い親戚をたずねて泊めてもらった」「隣りの家のおばあさんは病気のおじいさんをかばうように、二人とも焼け焦げて亡くなっていた」という生々しい話に胸が痛くなる。
「多くの人にミュージカルを見に来てもらい、証言集も読んでいただきたい」とまえばし市民ミュージカル総監督の新陽一さん。

▲3月に行われたプレ公演の様子
まえばし市民ミュージカル「灰になった街」は真珠湾攻撃から終戦までの4年間の前橋が舞台。中心街、桑町商店街の人々、少女らしい夢を見ながら健気に学校生活を送る前橋高等女学校の生徒、アメリカを攻撃する風船爆弾の開発に明け暮れる理研研究室の研究員たちの姿を描く。
8月2、3日に行う本公演のチケットは昌賢学園まえばしホールで現在発売中。料金大人2000円、高校生以下1500円。下記のネットからも申し込める。

▲プレ公演より
チケット購入
まえばし市民ミュージカル「灰になった街」
ホームページ | https://teket.jp/6406/47411 |
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公演日時 | 8月2日(土)13時開場、13時30分開演 8月3日(日)13時開場、13時30分開演 |
場所 | 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホール |
料金 | 大人2000円、高校生以下1500円(全席自由) |