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「こども子育て」を最優先
2025年度前橋市一般会計予算案

2025.02.25

「こども子育て」を最優先
2025年度前橋市一般会計予算案

 前橋市は2月25日、2025年度一般会計当初予算案を発表した。小川晶市長が公約に掲げた「こども子育て」を最優先している。総予算額は前年度から53億円(3・5%)増の1578億円で過去最大。農業への支援も拡充、「小川色」を濃くした編成となった。3月4日開会の市議会第1回定例会に上程する。

農業支援、未来に向けた投資

 「こども子育て」では新たに市立小学校給食費を無償化した。1学期から実施する。対象児童は1万4850人で事業費は9億2585万円。すでに実施している市立中学校の無償化と合わせて、義務教育での給食費が無償となる。
 公共交通の利用促進と合わせて自転車事故の減少に向け、高校生の通学バス定期代の半額を補助する事業も始める。
 農業支援では就農希望者と農業法人などをマッチングせる農業版インターンシップ事業補助金を新設するとともに、環境配慮型農業を後押しする新規事業を盛り込んだ。

▲当初予算案を説明する小川市長

 シティープロモーション推進では、4月から群馬テレビで放映が始まる青春アニメ「前橋ウィッチーズ」関連事業に1524万円を計上。台湾をターゲットにしたインバウンド誘致には2000万円を確保した。
 このほか、新規事業では高齢者世帯の見守りを支援する緊急通報電話設置事業、人材確保支援補助金、地区防災計画策定支援などを盛り込んでいる。
 一般会計当初予算案について、小川市長は「市民や企業、団体と対話し、何が大事なのか、選択と集中を行い予算化した。こども子育て、農業をはじめとする産業の発展、未来に向けた投資に重点を置いた」と説明している。