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TEAM JAOS 3年目の勝利
全員ラリーでつかんだWの歓喜

2024.11.19

TEAM JAOS 3年目の勝利
全員ラリーでつかんだWの歓喜

 世界屈指の過酷なオフロードレース「BAJA(バハ)100」。TEAM JAOSは3年目の挑戦で完走とクラス優勝というWの歓喜をつかんだ。司令塔、ドライバー、メカニックや裏方部隊まで含めた全員ラリーの勝利だった。

能戸ドライバーは「アイアンマン」

 TEAM JAOSは4WD向けパーツメーカー、ジャオス(榛東村)の社員を中心としたプライベートチーム。アジアのレースを席捲、2022年から戦いの舞台を世界に移した。
 1年目は無念のリタイヤ、2年目は走破こそしたものの制限時間をわずかに超えてしまった。だが、これは想定内。チームは「1年目参戦、2年目完走、3年目クラス優勝」を当初から目標に掲げていた。
 迎えた勝負の3年目。毎年変わるコースは過去最長だった前回の1300㍄(2090㌔)と打って変わって今回、864㍄(1390㌔)と短い設定だった。
 能戸知徳ドライバー(前橋市)は序盤から快調に飛ばした。完走まで丸2日近くかかるため、途中でドライバーを交代するのが定石だが、能戸ドライバーは助手席に乗ったナビゲーター兼務のセカンドドライバーにハンドルを譲ることなく、ゴールまで1人で走破。優勝タイムは28時間47分26秒。最高の栄誉である「アイアンマン」の称号を手に入れた。

 総出走台数282台のうち、完走したのは179台。完走率63%という過酷なレースだった。

 赤星大二郎監督はパートナー企業、応援してくれたファンに感謝しながら、「今後とも海外モータースポーツへの挑戦、そして継続的なチャレンジによって、ファン作りとともにさらなる人材育成や商品開発につなげていきたい」と抱負を話している。

Wの歓喜の軌跡振り返る

 11月15、16日(現地時間)に繰り広がられた過酷な戦いを写真で再現する。

▲スタート前。緊張感の中にも笑顔が見える

▲さあ、レースの始まり

▲砂埃を上げて疾走する

▲狭いコースもスピードを落とさず

▲作戦タイム。赤星監督(左)と能戸ドライバー

▲暗闇の中も走り続ける

▲メカニックたちの戦い

▲1分1秒も時間が惜しい

▲ゴール。クラス優勝の瞬間

▲歓喜のTEAM JAOSと米国のサポートチーム

▲優勝者、アイアンマンとしてインタビューを受ける能戸ドライバー