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「BAJA1000」3年目の勝負-3-
【8人のサムライメカニック②】

2024.11.12

「BAJA1000」3年目の勝負-3-
【8人のサムライメカニック②】

 モータースポーツの主役はドライバー。勝者は栄光を一身に受け、シャンパンを浴びる。それを陰で支えるのがメカニック。裏方の確実な仕事があって初めてドライバーの力が発揮される。BAJA California(以下、バハ)に向かう8人のサムライメカニックの矜持とは―。2回続きの2回目。

一生に一回のチャンス

中村龍也さん(32)=群馬トヨタ自動車レクサス高崎

 今回が初めての参加です。職場から推薦をいただき、一生に一回のチャンスだと思い決意しました。

 挑戦したい気持ちを持ち続けていることが私の持ち味です。コミュニケーション能力という点では自信があるので、さまざまな業務で仲間に自分を助けてもらっています。

 今回の経験は私自身の財産になると確信しています。そして、その財産になる経験を後輩たちに伝え、夢を抱くことや仕事をする上での後輩たちのモチベーション向上に繋げたい。それが私の責務だと考えています。

▲初参戦に燃える中村さん

3年目の参戦で成功を

深澤拓さん(40)=ネッツ高崎サービス部

 3回目の参戦です。1年目は苦渋のリタイヤ。2年目は走破できたものの、わずかにタイムを切れませんでした。悔しいのひと言では片づけられない思いでしたが、3カ年計画の3年目に成功を収めるための準備期間だったと考えています。

 持ち味と言えるか分かりませんが、何事もあきらめません。好きな仕事は故障診断です。

 バハの経験も貴重ですが、ジャオスさんとの車両製作やメンテナンスの経験は整備士のスキルに直結し、さらなる品質向上に役立ちます。より多くの社内の整備士に経験してもらいたいですね。

▲深澤さんは3回目の参戦となる

正確な作業、確認をする

櫻井善康さん(33)=ネッツ高崎サービス部

 先輩からの推薦で初めてバハに参戦することを決意しました。

 自分の持ち味である正確な作業、確認を責任を持ってしたいと思います。

 チームの目標に向け、協力して、より速くゴールできるように自分に与えられた役割を全うしたいと考えています。外国人のスタッフとは言葉が通じなくても積極的にコミュニケーションを取り、こちらの思いを伝えたい。チームワークや伝え方を学び、これからの仕事に活かしていきたいと思います。

▲正確な作業が持ち味の櫻井さん

準備万端、完走を支える

宮﨑毅さん(40)=ジャオス

 3年目の挑戦です。目標は時間内に完走すること。そして、秘かにクラス優勝を狙っています。

 2年経験してバハの厳しさはしっかり身に染みました。半数以上は完走できません。でも、それだけにやりがいがあるし、自分たちの技術力を世界にアピールすることができます。

 過去の反省から足回りの強化や軽量化を図り、テストも順調でした。準備万端でメキシコに乗り込めます。現地では浮かれることなく、基本を忘れず、しっかり仕事をする。そして、能戸ドライバーがゴールする瞬間を笑顔で待ちます。

▲3年目に懸ける宮﨑さん

▲足回りを確認するエンジニア