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太陽の鐘モニュメント修復
鐘の音色で前橋を元気に

2024.06.19

太陽の鐘モニュメント修復
鐘の音色で前橋を元気に

広瀬川河畔にある「太陽の鐘」のモニュメント修繕工事が終わり、青色の輝きを取り戻した。太陽の鐘が設置される際、修繕・復元を担った市内の経済人でつくる太陽の会(会長・田中仁ジンズホールディングスCEO)が今回も修繕費を負担した。前橋市役所で6月19日、感謝状贈呈式が開かれ、小川晶市長は原則として鳴らさないことになっている鐘を定期的に鳴らしたい考えを示した。

太陽の会が修繕費を負担

太陽の鐘は岡本太郎氏の作品。1966年に制作、2017年に所有企業から前橋市が寄贈を受け、太陽の会との連携事業として設置した。広瀬川河畔の癒しスポットとして親しまれている。

モニュメントはもともと、鐘を撞く撞木(しゅもく)を吊るしていた台で、鐘と一体の作品。タイルを貼っていたが、気温差など経年劣化により剥がれてしまった。3月に工事にあたり、当初よりやや濃いめの青色になって蘇った。工事費は150万円。

▲修繕され青く輝くモニュメント

▲広瀬川の対岸からも緑の中に映えるモニュメントが分かる

感謝状贈呈式で田中会長は「前橋に元気がなかったころ、経済人の心意気として、『めぶく。』前橋の象徴として誘致した。自分たちのまちを自分たちで創る気概を持っている人がいることが素晴らしい」と太陽の鐘に込めた思いを語った。

小川市長は「まちづくりに協力していただいたおかげで、まちを歩く人が増え、楽しくなってきた」と太陽の会や市民の尽力に感謝するとともに、6月8日に前橋ユネスコ協会が世界平和を願って鐘を鳴らしたことにふれ、「使い方について検討したい」とした。

▲太陽の鐘の活用について提案する小川市長

▲▼モニュメントの修復を歓迎する太陽の会のメンバー

雑談の中で、小川市長が「もっと鳴らしてもいいのかな」と話すと、田中さんは「そう思います。増やしたいですね」と素早く呼応した。

太陽の鐘は近隣住民に騒音で迷惑かけないよう配慮して、前橋空襲のあった8月5日に鳴らすなど、鐘撞きを制限している。