世界のバラ、前橋のバラが競演
ばら園まつりは５月11日から

ばら園祭り実行委員長の青山美奈子さんによると、敷島公園のばら園は「世界の殿堂入りが全種類そろっている。根がしっかり張り、管理も行き届いた素晴らしい庭」。

600種、7000株のバラが咲き誇る。

昨年は春先から気温の高い日が続いたため、開花が例年より10日ほど早まり、祭り後半には見ごろを逸してしまったが、「今年は剪定を２週間ほど早めたため、最後まできれいなバラを楽しめます」と前橋市公園管理事務所。

園内は北側にヨーロッパで古くから栽培されてきたオールドローズが植栽され、世界バラ会議の殿堂入り13種すべてを観賞できる。

豊富な花色があり四季咲きのモダンローズは主に西側に集まっている。日本、ドイツ、フランス、米国など国別に分かれ、バラのW杯のよう。

東側は英国生まれの香りの強いイングリッシュローズをはじめ、ヨーロッパやニュージーランドのバラがある。故ダイアナ妃に捧げられた大輪のダイアナプリンセスオブウエールズや女優の名前を付けた優雅なバラも見られる。

前橋市のオリジナル品種「あかぎの輝き」は中央付近にある。つぼみから満開になるにつれ、黄色からオレンジ、赤へと花弁の色を変化させている。

「前橋ばらガイドの会」のボランティアは正面入口西にある管理事務所に待機しており、青山さんは「ぜひ、同行してもらってください。バラにまつわる話を聞くと見方が全然違ってきます」と薦める。10時～12時、13時～15時の２回あり、無料で案内してくれる。

ソフトクリームやジャムといったバラ商品も販売している。

５月25日は前橋市のアコーディオン奏者、Rinnさんによる演奏会「薔薇に聴かせる曲」が開かれる。10時30分からと13時30分からの２回公演。

まつり期間中は夜間も正面入口と北入口横の通用門を開放しており、光を浴びて輝くバラを観賞できる。

青山美奈子さんのエッセイ「貴方を薔薇に会わせたい」はこちらから見られる。

• 日本はバラの自生地だった
• 「しょうのすけ」というバラ
• 王族や貴族の名を冠して
• 朝に一番香るバラ
• 春しか咲かない一季咲き
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