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ドッジボールで世界一を
女子日本代表副主将の森さん

2024.04.20

ドッジボールで世界一を
女子日本代表副主将の森さん

世界のドッジボールはボールを5個使う⁉ ドッジボール女子日本代表で副主将を務める森美月さんは前橋市在住の社会人。子供のころにだれもがドッジボールを楽しむ日本はルールが異なる世界のドッジボールでも強豪国。ワールドカップやアジア選手権でメダルを獲得している。世界一を目指すとともに世界標準の競技の普及を願っている。

W杯で銀メダル、アジア金メダル

小学生時代にドッジボールで遊ぶのが日課だった森さんは高校入学後、スポーツとしてドッジボールに興味を持ち始めた。社会人になって都内のクラブに所属、ここで1個のボールで内野と外野に分かれるこれまでのドッジボールとは違うイギリス発祥の世界のドッジボールに出会った。

「コートにいくつものボールが飛び交い、攻守が目まぐるしく変わる。男子が投げるボールは時速100㌔超。それでも、ボールは軽く、駆け引き次第で女子でもしっかり戦える」と魅了され、本格的に競技に取り組んだ。野球やソフトボールの経験も生かして頭角を現し、日本代表に選出された。

▲日の丸を着けてプレーする森さん(手前)

日本が初出場した2022年12月のワールドカップ(エジプト)では女子で銀メダル、男女混合で銅メダルを獲得。2024年1月のアジア選手権(サウジアラビア)では女子で金メダルに輝いた。

日本代表の実力について、森さんは「個の力は断トツ。子供のころからやっていますから。課題はチームとして戦術をどこまで理解できるか」と分析する。

夢はあと一歩で届かなかった世界一。2年に1度開かれるワールドカップは年内にも中東で開かれる予定で、これに照準を合わせている。

▲アジア女王となったドッジボール日本代表

▲トロフィーを手に喜びを爆発させる森さん

世界のドッジボールの伝道師に

アスリートとして競技を突き詰める一方、世界のドッジボールの魅力を多くの人に知ってもらおうと、普及にも力を注いでいく。

アジア大会の成績を報告するため、4月19日に前橋市の小川晶市長を表敬した森さんは「代表チームには高校生から30代後半までいる。子供はもちろん、生涯スポーツとして多くの人に楽しんでほしい。高崎市に女子の日本代表が1人いるので、一緒に活動していきます」と報告した。

YouTubeでアジア選手権の模様を見ていた小川市長は「なんじゃこれって思った。よく、目まぐるしい動きに付いていけますね」と絶賛し、「ぜひ、前橋でも競技の楽しさを伝えてください」と要請した。

▲小川市長とドッジボールの魅力を語り合う

森美月(もり・みづき)1996年4月、福岡県福津市生まれ。関西学院大学大学院卒。趣味 はドライブと温泉巡り。身長155㌢。

ドッジボールワールドカップ

5個のボールで一斉にプレー

WDA世界ドッジボール協会に加盟する56の国と地域が参加、地域別の予選を経て本大会を戦う。カテゴリーは男子、女子、混合の3つ。1チームはコート内でプレーする6人とコート外に飛んだボールを拾い、プレーヤーに渡す3人のレトリバーで構成する。5個のボールで同時にプレーし、相手が投げたボールをキャッチすると相手をアウトにでき、アウトになっていた見方を復活できる。1セット3分間で、相手チームのメンバーを多く減らした方が勝ち。前後半15分ずつ計30分間。