真夜中の市役所で何かが…
３月３日午前０時に始まる

午後５時以降、市民サービスの窓口は閉められ、市職員が帰った後は暗闇に包まれる真夜中。こんな時間に光のショーが繰り広げられる。演出の内容は公開されず、当日のお楽しみとなる。

渡邉さんは2020年の「前橋の美術」に参加、中央通りで作品を発表した。しかし、コロナ禍のため７日間の予定が１日だけに短縮。この”リベンジ“のため、７年間かけて１年に１度の光のショーを開くことを決めた。

タイトルは「doors（ドアーズ）」。2021年はレンガ造りの旧安田銀行担保倉庫、22年は臨江閣、23年は赤城山小沼の湖上でプロジェクションマッピングを行い、話題を集めた。

これまではすべて、名所や自然を背景にしたが、今回は市役所ロビーという意外な場所を選んだ。

渡邉さんはこの理由について、「普段立ち入ることのない夜の市役所で昼間では感じることのない気配のようなものを感じてもらいたい。普段は事務的な手続きで訪れるどちらかというと無機質な場所で五感に訴えかけるような表現を用いたいと考えています」と話している。