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ジャスパー・モリソンのトイレ完成
馬場川通りで共用開始
2024.03.27
三角屋根に国産材を使った壁面。「馬場川公衆トイレ」が共用開始となった。英国・ロンドン出身の世界的なプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンがデザインし、一級建築士の高濱史子さんが建築設計のとりまとめをした。ジャスパー・モリソンが手がける建築物はドイツのバス停に続いて、世界で2番目となる。
子どもづれ用とハンディのある方用
「古くて使いにくい」と言われていた馬場川公衆トイレが生まれ変わった。
デザインを手掛けたのは簡潔で普遍的な「スーパーノーマル(普通を超えたふつう)」を提唱するジャスパー・モリソン。家具や照明、カトラリーなどのデザインを数多く手がけ、インテリア業界でいま、最も注目されるデザイナーだ。
建築設計としてのとりまとめは、中央通りの「つじ半」の設計を手掛けた高濱史子さんが担当した。
照明デザイナー、東海林弘晴さんによる夜間演出も行われる。
内部は「子どもづれ」と「ハンディがある方」に配慮した2つのトイレになっている。
「子どもづれ」トイレはベビーカーで入ることができ、大便器、小便器、ベビーシート、ベビーキープを備える。
「ハンディがある方」トイレには大便器、大人のおむつ交換のできるユニバーサルシート、温水オストメイトを設置した。
トイレは外壁に国産材を使い、キャビン(小屋)をイメージしたつくり。屋根はガルバリウム鋼板を使用している。
入口ポーチには、誰でも利用できる水道がある。泥だらけになった子どもの手や足を洗うのにも最適。
さまざまな条件を持つ人が、まちなかを楽しむ機会を広げてくれるトイレになりそうだ。