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ロバが群馬県庁に出没
2024.03.28
ロバが群馬県庁にやってきた—。県庁前広場に3月27日、2頭のロバが現れ、おいしそうに雑草を食べていた。春休みで県庁を訪れた親子は突然のロバの出現に大喜び。頭をなでたり、クローバーの葉やタンポポの花を与えて食べさせたりして仲良しになった。
雑草食べ、子供たちとふれあい
「大丈夫かな。噛まないかな」。心配そうに摘んだ葉をロバの口に近づける小さな子供。ロバが食べると、パッと手を放し、ほっとしたように笑顔を広げた。
おばあちゃんと一緒に来ていた前橋桃井小2年の大沢誉君(8)は「ロバに触れるのは初めて。最初はちょっと怖かったけど、すぐに慣れた。草より花の方が好きみたい」とタンポポの花を探し回っていた。
大人しいロバは散歩中の愛犬とも仲良くなり、すっかり人気者になったが、ロボットの芝刈り機が近づくと驚いたように後ずさり。人間や動物とは仲良くなれても、機械は苦手のようだった。
ソウワ・ディライトの“社員”
2頭は電気工事業、ソウワ・ディライト(前橋市小屋原町)の“社員”。オスのニコラはCLO(チーフ・ラブ・オフィサー=愛の責任者)、メスのマルガリーテはCEO(チーフ・エコシステム・オフィサー=環境責任者)の肩書を持っている。
本社近くの牧場でヤギとともに暮らしており、イベントなどで活躍している。
今回は同社が県庁32階の官民共創スペース・NETDUGENで3月31日まで、「微生物多様性」をテーマにしたインスタレーション「フォレスト・ドーム」を展示しており、これに合わせて動物との共生について理解を深めてもらおうと“出張”した。
同社の渡邉辰吾CEOは「ロバと人間の共生は5000年前から。人間らしさの追求のためにロバと一緒に生活している自分たちの日常を群馬県の代表地である県庁で表現したらどうなるか試したかった」と遊び心満点の企画を満足そうに話していた。