“決められない病”から卒業
「整決」の解説本を出版

「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾（しつけ）」の５Sに続く「整決」という造語を生み出し、解説本を執筆したのは300社に５S活動のコンサルティングを提供しているShineBright（シャインブライト）の代表、飯塚輝明さん。

コンサルタント業務を通じて、５S活動により現場の環境や業務の改善に成功しながら、継続できない事例があることを目の当たりにして、「５Sの導入はゴールではない。その先の本質的な目的、働いている人が幸せになる組織運営が求められる」と本書を出版する動機を語る。

継続できない理由を組織のリーダーが「決める」ことができていないと分析。「無理しない」「我慢しない」「頑張らない」でできる「整決」のやり方を解説している。

具体例として、万年最下位だった部署が現状を把握して活動の具体策を「決める」ことにより、２年間で全社1位になった中小製造業の取り組みを紹介している。

「整決」の効果について、飯塚さんは「自分に自信が持て、大切な人と信頼関係を築ける。仕事で幸せを感じられ、心の自由が得られる」と強調する。

飯塚さんは1969年、前橋市生まれ。県立前橋高校―同志社大商学部卒。会社役員、コンサル会社勤務を経て、2018年に創業した。

発行は産業能率大学出版部。四六判、237㌻。消費税抜きの本体価格は1600円。紀伊國屋書店オンラインショップで販売している。