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赤城山の紅葉 見頃です
茂木紘一さんが油彩・水彩画展

2023.10.01

赤城山の紅葉 見頃です
茂木紘一さんが油彩・水彩画展

「旅と酒と音楽が好きな絵描き」を自称する画家、茂木紘一さん(81)=前橋市=の個展「上州風趣景」が10月1日、アートミュージアム赤城で始まった。赤城山の紅葉を中心に尾瀬、玉原、碓氷峠など県内各地の四季を描いた油彩画、水彩画150点が並ぶ。赤城南麓の画廊で一足早く上州の燃える秋を楽しめる。

「人と自然の心地よい共生」掲げる

メーンとなる「赤城山中紅葉」は散策を楽しむ小沼周辺を描いた20号の油彩画。手つかずの自然が織りなす秋の美しさをそのまま表現している。紅葉はこのほか、旧六合村(中之条町)に一軒残る茅葺屋根の民家の周辺など県内各地の山間部を描写している。

▲「赤城山中紅葉」(油彩F20)

水彩画の多くはFacebookにアップした「気まぐれ旅の写生帖」を展示している。「以前は外国が多かったけど、コロナのおかげで県内をじっくり歩くことができた」と禍を福に転じさせた。

「人と自然の心地よい共生」を大事にしている。里山の風景では棚田や石垣を描くことで、あえて人間を入れずに美しい風景に優しい人の手が加わっていることを語っている。

▲碓氷峠や玉原の四季

▲尾瀬の四季。自然を守ろうとあえて木道を描かなかった

パラグライダーや飲み屋横丁も

77歳から始めたパラグライダーに乗って上空から見た白沢村の山並みや改装前の前橋市中心街の飲み屋横丁、「呑竜マーケット」も目をひく。

小さいころから絵が好きで自己流で絵の境地を開いた茂木さんは「最近のアートの流れを真似たくない。好きな自然と対話しながらこれからも黙々と絵を描き続けたい」と話している。

▲足繫く通った飲み屋横丁の往時の姿

▲パラグライダーに乗って見た風景

茂木紘一個展「上州風趣景」

お問合せはこちら
027-288-7674
会場 アートミュージアム赤城(前橋市富士見町小暮2420)
会期 10月1日(日)~9日(月)
時間 10時~18時