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劇団ザ・マルク・シアター「父を悩ませる5人の女たち」
大胡シャンテで10月21、22日公演

2023.09.01

劇団ザ・マルク・シアター「父を悩ませる5人の女たち」
大胡シャンテで10月21、22日公演

1983年11月に結成された劇団ザ・マルク・シアターが40周年を迎え、記念公演「父を悩ませる5人の女たち」を大胡シャンテ マルエホールで10月21日、22日に行う。劇団主宰の生方保光さん、代表の大月伸昭さんらに今回の公演や劇団の歴史について聞いた。(取材/柁原妙子リポーター)

コメディーの難しさに挑戦

作品は、大月さん演じる寡黙で実直な男と、その義母、義理の姉妹3人、そして娘の三世代の家族が、とある僻地で繰り広げる非日常の2日間のヒューマンコメディー。生方さんによるオリジナル脚本で、演出も手がける。

「皆不幸せと嘆くが、それは本当に不幸せなのだろうか、という問いがテーマ。見終わったときに、お客さんが家族っていいな、ちょっと電話してみようかな、という気持ちになってもらえたら嬉しい」と生方さん。

「前回の公演から2年以上と久しぶりの舞台。皆で全力を尽くしたい」とは次女役の淺原美佐さん。四女役の堀口知子さんは「私たち役者が面白がって演じることでお客さんに笑ってもらえる。舞台も客席も一緒に楽しめる作品にしたい」と気合が入る。

▲写真左から大月さん、生方さん

▲写真左から堀口さん、鈴木さん、淺原さん

9月1日からチケット予約開始

生方さん、大月さんに演劇の魅力を尋ねると、全く同じ答えが返ってきた。何もないところから創り出すところ。終演後のお客さんからの温かい拍手。やり切った充実感と終わってしまった空しさ。そして湧いてくる、またやりたいという欲望。「演劇の舞台を経験した人は、きっと皆感じるのではないか」と大月さん。

創団のきっかけも、まさにその気持ちからだった。2人は1983年開催の「あかぎ国体」スポーツ芸術部門出品作品に応募。300人を超える仲間と2年間かけて2幕17場の舞台を作り上げた。10月にその公演が終了後、「もっと皆で何かやりたい」と集まった約30人で11月には劇団を創設した。

▲アットホームな雰囲気が伝わる読み合わせ

40年の歳月を経て団員の入れ替わりもあり現在は約20人。大月さん、生方さんを含めた創設メンバーは3人に。

長女役鈴木ひかりさんは高校時代演劇部所属。「でも、もっとやりたかったという思いがずっと燻っていて。その望みを実現できる頃合いに、ちょうど新聞でマルクの記事を見つけて」入団。10年を経て今では他劇団の客演も。

▲皆で創り上げる悦びが劇団のエネルギー

公演初日は前橋文学館館長の萩原朔美さんも、たっての希望で特別出演する。チケット予約は9月1日から開始。

 

第18回シャンテ演劇館参加作品
劇団ザ・マルク・シアター結成40周年記念公演
「父を悩ませる5人の女たち」
作・演出 生方保光
主催 劇団ザ・マルク・シアター
日時 10月21日(土)第1回 13:30開場14:00開演、第2回18:30開場19:00開演
10月22日(日)第3回13:30開場 14:00開演
場所 大胡シャンテ マルエホール
入場料 一般:2000円、学生:1500円

チケット予約・問い合わせ

劇団ザ・マルク・シアター