【前橋元気プロジェクト・名建築物見て歩き】vol.3
前橋市立図書館

新本館がアーツ前橋、前橋文学館のある中心市街地に建設される予定になっている前橋市立図書館。外観はレンガタイルであり、レンガの小口面(レンガの面が短い方)で積みあがっている。

前橋にはレンガづくりの建物が多いが、レンガの配置に注目するとおもしろい。上毛倉庫はイギリス積みといって、レンガの長手面(面が長い方)の並んでいる列と小口の並んでいる列が交互になっている配置である。

ちなみに富岡製糸場は長手と小口が同じ列に交互に入るフランス積みである。

近年建った中央通りの建築などを見ても、レンガの配置は前述のものとは異なる。

図書館の向かいにある桃井小学校の新校舎も外観にレンガを採用しており、図書館沿いの通りが非常に調和のとれた景観になっている。図書館の中に入らずとも、通りの景観だけでも見て欲しい。中心市街地に移転する予定の市立図書館、調和のとれた外観が見られるのは、今だけかもしれない。

中に入ると、RC造であることがすぐに分かる。一階には中二階があり、とても広いが、逆に上の階に上がると、天井高がとても低くなるのが印象に残った。県立図書館とは打って変わり、本との出会いの場では、大きな空間がとられ、図書館内部の本を一望することができる。