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お帰りなさい、一本(ひともと)けやき
敷島小で「けやきモニュメントお披露目の会」
2022.12.08
敷島小のシンボルだった樹齢100年超の一本けやきが、モニュメントに生まれ変わり、7日、同小で「けやきモニュメントお披露目の会」が開かれた。作品は会のあと、中央玄関に設置され、学校と子どもたちを見守って行く。(取材/柁原妙子リポーター)
敷島小の歴史を伝えるモニュメント
かつて、敷島小の校庭の真ん中に、「一本けやき」と名付けられ皆んなに親しまれていた大木があった。しかし病気が見つかり、倒れる恐れがあると診断されたことから、惜しまれつつ2016年2月に伐採。その後もケヤキのことは同小で語り継がれ、ケヤキのことを知らない児童はいない。
お披露目の会では、「伐採後、ケヤキの幹を大切に保管し、創立150周年の今年度に記念のモニュメントにした。(これを通じて)歴史ある敷島小学校のことをもっと良く知り、更に好きになってほしい」と渡辺泰弘校長があいさつ。
生まれ変わっても100年間、児童を見守って
モニュメントの作者である山田一奘(かずまさ、本名:山田一郎)さんは、「この作品は見る人によって何に見えても良いもの」と断った上で、3つの「C」を表したこと、それが世紀=century のCであるという種明かしがされ、19世紀の28年、20世紀の100年、21世紀になってから今日までの22年、合わせると敷島小の150歳になると説明された。
そして、「100年生きた木は切った後も大事にすれば100年以上は生き延びる。生きていた時の100年と同じように、生まれ変わってからも100年、敷島小の子どもたちを見守ってほしい」と作品に込めた思いを語った。
6年の小野里光夏(ひな)さんは「昔の思い出が詰まったケヤキが来てくれて嬉しい、皆んなで大切にしていきたい。私は3月で卒業するが、この先もずっとケヤキのことを忘れないでいたい」と作文を朗読。「思いを込めて作っていることを知り、すごいと思った」(4年男子)と、児童の心に感銘を与えたようだ。