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「早く、たくさん失敗して学ぼう」
米倉誠一郎さん×田中仁さん

2022.10.19

「早く、たくさん失敗して学ぼう」
米倉誠一郎さん×田中仁さん

「生き方・働き方」をテーマにした法政大学大学院教授、米倉誠一郎さんと田中仁財団代表理事、田中仁さんのトークセッションが10月19日、前橋市中心街にあるシェアオフィスcommで開かれた。地域社会や企業でのイノベーションの必要性を訴えながら、「欲の皮が突っ張っているのが大事」(米倉さん)、「稼げる仕事に就くのは世界共通の現象」(田中さん)とユニークな持論を展開した。群馬リーダーズオープンプラネットフォーラム(GALOP)が企画。You Tubeでも生配信された。

「生き方・働き方」でトークセッション

日本企業の体質を田中さんが「俊敏性がない。一つ一つ手順を踏んでいかないと仕事をしない」と指摘すると、米倉さんは「まずやってみる。早く、たくさん失敗して、そこから学び、いかに早く成長するかが大事」とシリコンバレー流のデザインシンキングの概念を解説した。

働き方について、米倉さんは「人生は1回。最大限楽しみたい。生産性を上げれば週末を別荘で過ごすことができる」と話す一方、「若いときは徹夜で仕事をして楽しかった。ワークライフバランスは1日の中で考えず、長い人生の中で考えて」とアドバイスした。

▲飄々とした語り口で真髄をつく米倉さん

最近の前橋の街の動きに関しては、世界中から人が集まる美食の街、サンセバスチャンを例に「いい建築がある。ここ面白いよとなれば人が来る」と評価。田中さんから「引っ越してきませんか」と問いかけられると、「そのうち移住します」と“公約”した。

楽観主義で行こう

トークセッションに先立ち、米倉さんが「日本再生とイノベーション」をテーマに講演した。明治維新での近代化、第二次世界大戦敗戦からの復興、ドルショック後の経済成長を挙げ、「日本は共通目標を持つと意外に強い」と強調。経済成長が長期にわたり低迷している現実を直視したうえで、デジタルや多様性を重視しながら「楽観主義でいこう」と明るく呼びかけた。

「どうしたら停滞から脱することができるか」との来場者からの質問に答え、「バイタリティ次第。日本人も頑張ってきた。欲の皮が突っ張っているのが大事。しっかり稼いで最後にいい人になるのが最高」と隣の田中さんを見やり、会場を笑わせた。

▲前橋で新しい都市モデルを作ることに賭けていると話す田中さん

米倉氏は一橋大学社会学部を卒業後、経済学部に編入し大学院修士課程修了。ハーバード大学大学院で博士号を取得した。社会課題をイノベーションで解決することを目指し、2020年に「ソーシャル・イノベーション・スクール」を設立した。

GALOPは次代のリーダー養成を目指して、財団が今年4月に設立。田中さんの人脈を活かし、グローバルな視点を持った経営者、アーティストら著名人を迎え、数カ月に1度開く。

▲一番最初に質問に立った飲食店経営の新井和彦さん

▲外国人を地域に迎え入れることに関して質問した前橋市議、佐藤祥平さん