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【写真家・長瀬正太の視線Vol.13】
ウズベキスタン

2024.10.12

【写真家・長瀬正太の視線Vol.13】
ウズベキスタン

前橋花火の火の鳥が…

なんと!

前橋花火大会から生まれた火の鳥写真のお陰で、ウズベキスタンの首都タシケントで開催される「X TASHKENT INTERNATIONAL BIENNALE OF CONTEMPORARY ART」というイベントに参加させて頂けることとなりました。(長瀬も現地に行って参ります。)

ビエンナーレというのは2年に1回というペースで開催される美術展覧会のことです。

主催団体でありますウズベキスタン芸術アカデミーにご招待を頂きました。

大変に光栄なことであり、とても嬉しいのですがウズベキスタンは言語も文化も日本とは全く異なるイスラーム教が主体の国です。私の表現がどのように伝わるのか、不安も大きいのです。

国内であれば「火の鳥」と言えば「永遠に生きるといわれている伝説の鳥」であると理解して頂けたり、それこそ火の鳥写真の着想の元となった漫画「火の鳥」(著:手塚治虫)からイメージを膨らませて頂けることも多くあります。

イスラーム教は一神教(ただ一つの神様だけを信仰の対象とする宗教)であり、偶像崇拝(偶像や偶像的なものを宗教的対象として重んじ崇拝すること)を禁じています。

火の鳥は偶像として捉えられるのか?

そもそも火の鳥のイメージを持たない方にどのように伝わるのか?

ウズベキスタン国民の方々にとっても、私にとっても、初めての体験となるのです。ドキドキです。

 

ですが、だからこそ写真の力を信じたい。

言葉ではなく、私が感じた“ナニカ”が鑑賞者の心に伝わることを信じたい。

前橋の夜空から始まった火の鳥の物語に、一緒にワクワクしていただきたいのです。

写真家 長瀬 正太(ながせ しょうた)

1975年、大阪府生まれ。現在、前橋市を拠点に活動している。心温まる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示も多く、繊細な和紙印刷技術に定評がある。打上花火を独自の撮影法でとらえた「火の鳥写真」など新しい表現にも挑戦している。
■URL:https://shotanagase.myportfolio.com/
■火の鳥写真:https://shotart.myportfolio.com/
■Twitter:https://twitter.com/syouta0002