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前橋の小唄も校歌も作った
中山晋平の生涯 映画に
2025.03.08

『東京音頭』や『てるてる坊主』など2000曲を残した作曲家、中山晋平(1887-1952)の生涯を彼の音楽とともに綴った映画『シンペイ 歌こそすべて』は3月8日、前橋シネマハウスで上映が始まった。童謡、流行歌、新民謡など幅広いジャンルの作曲を手掛けた稀代の作曲家を主人公した音楽映画。いまでも歌い継がれている名曲の数々が映像とともに流れる。3月21日まで。
前橋シネマハウスで上映
中山晋平は人気女優、松井須磨子が歌い大ヒットした『カチューシャの唄』で一躍知られるようになった。盆踊りの定番曲で東京ヤクルトスワローズの応援歌にもなっている『東京音頭』、童謡の『シャボン玉』や『てるてる坊主』を手掛けた。
「母ちゃんが歌える歌をいっぱい作って」と女手一つで晋平を育てた母との約束を守り、歌いやすい歌を作った。
前橋とも縁がある。『シャボン玉』でコンビを組んだ野口雨情とはご当地小唄を作り、『上州小唄』は赤城山や利根川を新民謡にしている。
校歌や社歌も手掛け、前橋工業高校の校歌は1928(昭和3)年に完成した。
中村橋之助が晋平演じる

©シンペイ製作委員会2024

©シンペイ製作委員会2024

©シンペイ製作委員会2024

©シンペイ製作委員会2024
映画は日本人のだれもが口ずさめる曲を作った作曲家の知られざる生涯を描いている。
主演の晋平役は映画初出演の歌舞伎役者、中村橋之助。28歳から亡くなる65歳を演じ切った。
出演はほかに野口雨情役が三浦貴大、西城八十役が渡辺大、晋平の妻、敏子は志田未来。
監督は神山征二郎。脚本は『クライマーズ・ハイ』の加藤正人が手掛けた。
『シンペイ 歌こそすべて』あらすじ

信州から上京し、東京音楽学校に入学した中山晋平。ピアノの習得が卒業レベルではないため、落第・留年の危機に陥るが、教師の幸田先生に演奏以外の才能を見いだされ、どうにか卒業する。
やがて演出家・島村抱月から「芸術は大衆の支持を離れてはならない」という教えを受けた晋平は、作曲家として「カチューシャの歌」「船頭小唄」といった流行歌から、「シャボン玉」「てるてる坊主」といった童謡まで、さまざまなジャンルの曲を手がけるようになる。
自分の音楽を理解してくれる敏子とも結婚し、2人の養子を迎えて幸せに暮らす晋平だったが…。
(公式リリースより)
『シンペイ 歌こそすべて』
前橋シネマハウス
- お問合せはこちら
- 027-212-9127
住所 | 前橋市千代田町5-1-16(前橋プラザ元気21別館3階) |
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・期間 | 2025年3月8日(土)~21日(金) |
・休館 | 火曜 |
・時間 | 10時~12時10分 |
・料金 | 一般1800円、学生1200円、高校生1000円、中学生以下(3歳以上)800円、6-歳以上1100円、障がい手帳持参者1000円(付き添い1人1000円) |