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前中・前高応援団 卒寿を祝おう
OBが総会、10月に記念式典

2025.03.08

前中・前高応援団 卒寿を祝おう
OBが総会、10月に記念式典

 県立前橋中・高等学校応援団OB会(中嶋秀幸会長)の総会と講演会、懇親会が3月8日、アクエル前橋で開かれ、結成90周年の記念事業に取り組むことを決めた。1978(昭和53)年のセンバツ甲子園大会に出場した際に制作した大団旗を新調、文武両道の伝統の象徴として現役生に引き継いでもらう。

半世紀の大団旗を新たに

 応援団は高校の記念誌によると、1935(昭和10)年、正式に発足したとされる。それ以前から活動していたとの説もあるが資料で確認されないことから、今年を90周年として祝賀することを確認した。
 

▲半世紀の汗と涙の染みこんだ大団旗

 大団旗は完全試合を達成することになったセンバツ出場を祝って制作した。半世紀近く野球の応援をはじめとして活躍してきたが、日光と風雨にさらされ痛みが進んでいるため、1984(昭和59)年に制作した腕章とともに新たに制作することになった。
 前橋市内のホテルで10月に記念式典を開き、現役の団員へ贈る。

▲スキー部時代の思い出を語った都丸同窓会長

▲応援団に頼もしい部員が入ったことを紹介する天野校長

 総会には都丸正樹同窓会長、天野正明校長が来賓として出席した。
 都丸会長は2年後の創立150周年に向けて協力を要請、天野校長は昨年の高崎高校との定期戦で9年ぶりに勝利したことを報告した。
 昨年卒業したばかりの若いOBから70代まで30人が参加、校歌や応援歌を大声で歌って現役当時を懐かしんだ。

▲応援歌や校歌を歌い上げる応援団OB

二渡前校長が思い出語る

 講演会は昨年3月まで4年間、前橋高校の校長を務め、現在は前橋育英高校長の二渡諭司さんが「私の前高時代」と題して講演した。
 校内での生徒との挨拶では「こんにちは」でなく、右手を挙げて「必勝前橋」と檄を飛ばし合ったエピソードを紹介。「どうしても勝たせてやりたかったが、8連敗いう不名誉な記録を残してしまった。それでも、生徒はやるだけのことをやってくれた」と胸を張り、会場にいた教え子だった応援団OBに「どうだった」と確認し、「やるだけやりました」と返事が返ると満足そうにうなずいた。

▲前高時代の思い出を振り返る二渡さん