study

学びたい

『臨江閣』と『安井与左衛門』
みやま文庫が新刊出版

2025.03.04

『臨江閣』と『安井与左衛門』
みやま文庫が新刊出版

 会員制で郷土に関する書籍を出版する「みやま文庫」は最新刊2巻、『謎解き 臨江閣』と『前橋藩復興の恩人 安井与左衛門』を発刊した。民間に運営業務が委託され編集体制を一新した新みやま文庫の再出発第一弾。発刊を記念して、臨江閣で3月9日、幕末から明治期にかけて前橋で活躍した人物や建築物をテーマにしたイベントを行う。

3月9日に講演と鼎談

 『謎解き 臨江閣』は明治期に建てられた近代和風建築である国重要文化財、臨江閣のガイドブック。建築された経緯や建物としての価値を中心に未解明だった数々の謎を解明している。著者は前橋市職員として臨江閣別館の修復整備事業に携わった小島純一さん。

▲『謎解き 臨江閣』の表紙

 『前橋藩復興の恩人 安井与左衛門』は江戸時代、氾濫する利根川の治水工事を指揮し、人口減少に苦しんでいた前橋を復興させた川越藩町在奉行、安井与左衛門に関する初めてのまとまった伝記。著書は医師で郷土史「前橋風」編集人の野本文幸さん。

▲『前橋藩復興の恩人 安井与左衛門』の表紙

 みやま文庫の第252巻、第253巻となる。販売価格は両巻とも会員1500円、一般2000円(消費税込み)。
 発刊記念の企画は第1部で小島さんが「臨江閣の真価」、野本さんが「安井与左衛門が遺したもの」と題して講演する。
 第2部は両氏に群馬県文化財保護審議会副会長の村田敬一さんを交えて、「前橋の激動期を生きた人々・建築 その精神に学ぶ」と題して鼎談する。みやま文庫の藤井浩編集長が聞き手を務める。
 みやま文庫は1961(昭和36)年に設立、会員制で群馬県の歴史や文化を伝える書籍を発行してきた。会員の減少で存続が危ぶまれた中、2024年4月から運営を朝日印刷工業に委託するとともに専従の編集長を置き、「魅力ある本づくり」と「情報発信の強化」に取り組んでいる。

幕末・明治の前橋 人、そして建物

・期日 2025年3月9日(日)

    14時~16時

・会場 臨江閣別館2階大広間

    (前橋市大手町3-15-3)

・主催 みやま文庫

・入場 無料

・申し込み みやま文庫に電話(027-232-4241)またはメール(gghfujii@gmail.com)で。