study

学びたい

前橋中心街活性化 私の作戦
前橋国際大生が成果報告会

2024.01.23

前橋中心街活性化 私の作戦
前橋国際大生が成果報告会

共愛学園前橋国際大の地域活性化演習「やる気の木プロジェクト」の成果報告会が1月23日、中央通りの「comm」で開かれ、7人のメンバーがまちなか商店街を活性化させるためのプランを発表した。街歩き脱出ゲームや子供の夜遊びといった夢のあるイベントの展開に加え、イベントに頼らない集客として前橋版の電子決済システム「めぶくpay」と連動したアプリの開発や公共交通の活用など現実的なプランが出された。

美術展、脱出ゲーム、子供の夜遊び

メンバーは2023年度の活動目標に「前橋のローカルミーハー」となることを掲げ、JR前橋駅周辺から中心商店街を探求してきた。山本龍市長の講演会を聴講したり、中心街のキーマンに取材したりして、自分が考える活性化のプランをまとめてきた。

唯一の3年生、矢﨑莉菜さんは1年生143人を対象にアンケートした結果をもとに、ブックフェスのようなイベントが集客に効果的と分析。自身が中学、高校時代に美術部だったことから、市内の大学、高校と連携した美術展覧会を開くとともに、作品をポストカードにして販売することまで踏み込んだ。

▲中心街での美術展を提案する矢﨑さん

他の6人は全員が1年生。田中悠翔さんは魅力発見ウオーキングイベント「あるく。」、徳江隼さんは脱出ゲームやサブカルチャーとのコラボによるアミューズメント機能の強化、樺澤尚斗さんは学生がガイドになる子供の夜遊びを提案。分枝真風さんは学生と商店街の人たちとの新しいコミュニティーによるイベントの運営、情報発信の必要性を訴えた。

アプリ開発、公共交通の利用促進

一方、高橋沙季さんは「イベントをした日としない日の集客の差が激しい。普段の集客数を増やすことが大切」と指摘、①前橋駅などへの出張商店街②お得な情報を入手できる商店街アプリの開発-を提案した。

大山莉奈さんは「マイカーへの過度の依存から公共交通中心の社会になる必要がある」と強調、前橋から始まったアプリ「グンマース」の活用を呼び掛けた。

▲プランに対して助言を受ける男子学生3人

▲藤井さん(左)と意見交換する女子学生3人

学生のプレゼンを受け、指導にあたってきた中央商店街の大橋慶人さん、前橋市にぎわい商業課の藤井里世さん、前橋まちなかエージェンシーの根本千沙季さんが助言した。

大橋さんは「何回もまちなかに来て、みなさんの見方が変わったのでは。ワクワクするようなプランをぜひ実現してほしい」と期待した。

▲成果報告会を講評する大橋さん

「やる気の木プロジェクト」は2013年、山本龍市長の呼びかけで、前橋市内の大学や専門学校14校の学生が参加して設立した。中心街の活性化を目指し、合同学園祭やラジオ放送を企画運営。現在は前橋国際大の授業で奥山龍一客員教授が指導している。