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学びたい
手話も学べる「難聴カフェ」
7月から毎月第3日曜開催
2023.07.11
中央通りの「コーヒーハウスシープ」で昨年9月に始まった、難聴当事者の今井希理子さんが主催する「おとなの難聴を語るCafe」が、ミニ手話講座の好評を得て隔月開催から毎月第3日曜に開催となる。6月に行われた第6回の様子や、参加者の声などをレポートする。7月は16日(日)に開かれる。(取材/柁原妙子リポーター)
筆談や手話に対する無意識の思い込みはないだろうか
健聴者(聴覚に障害のない人)が聴覚障害者と意思の疎通を図るにはどうするか。筆談が良いかというと、聴覚障害者の中には日本語の読み書きが得意ではない、あるいはできない人がいる。では手話が良いかというと、使わない人もいるし、使う人でも文法が日本語と同じ場合と、異なる場合がある。
今井さんの難聴カフェでは、聴覚障害者とのコミュニケーションをステレオタイプに捉えることの危うさを提示しつつ、実用的なアイテムの一例を紹介している。
この日のカフェ参加メンバーは、難聴当事者は今井さんの他にもう1人、健聴者は前橋市在住のシノハラさん、前橋中央通り商店街振興組合事務局に勤める鶴巻文子さん他3人。
前半では、今井さんが歯科受診の際の意思疎通で煩わしさを感じた体験談と、聴覚障害者が歯科受診の際に使用できるコミュニケーションボード(ピクトグラムの指差しシート。手話通訳者でもある歯科衛生士が作成・販売)が紹介された。
シノハラさんから、今井さんに「社会生活上何に困っているのか教えてもらい、こういった実用性のあるものを教えてもらって、私たちは初めてそういう実態を知ることができる。ありがたいです」と感謝を伝える場面も。
コーヒーなどを飲みながらひと息入れて、後半はミニ手話講座。気軽に手話が学べ、レベルに関係なく気楽に会話ができる。
勇気を持って一歩踏み出すところから
難聴カフェに何度も参加している鶴巻さんは、前橋中央通り商店街で聴覚障害者に何ができるだろうかと思案している。「大それたことはできないが、まずは手話で挨拶ができたら。何に困っているかを知り、商店街が少し変われたら良いなと思う」と話す。
今井さんは現在、「コーヒーハウスシープ」で土日バイトをしている。元々接客業に興味があったところへ、シープのマスター、中嶋有亮さんから誘いがあったという。今井さんに、仕事中お客さんが手話で話しかけても構わないか訊ねると、「大丈夫です」との返事をもらった。勇気を出して手話を使ってみては。
おとなの難聴を語るCafe
日時 毎月第3日曜 16時〜17時30分 ※7月は16日(日)に開催
場所 コーヒーハウス「シープ」(前橋・中央通り)
費用 ワンドリンク制(500円)
対象 子ども、親に難聴がある方、難聴当事者の方、学校・職場でのことで話を聞いてみたい方、手話に興味のある方 など
申し込み方法は下記へメールまたは電話で
申し込み先
コーヒーハウス「シープ」
- お問合せはこちら
- 027-212-0142