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1億円寄付の太陽の会に感謝状
前橋市アーバンデザインファンド設立

2022.10.11

1億円寄付の太陽の会に感謝状
前橋市アーバンデザインファンド設立

「中心街の民間主体のまちづくりに」と前橋市の企業経営者でつくる太陽の会(会長・田中仁ジンズホールディングスCEO)から1億円の寄付を受けた市は10月11日、これを原資として「前橋市アーバンデザインファンド」を設立、馬場川通りの改修に取り組むことを明らかにした。

馬場川通り、来年11月までに改修

国土交通省の「共助推進型まちづくりファンド支援事業」を活用したファンドの設立は全国第1号。資金は国から補助を受けて出資する民間都市開発推進機構の1億円と合わせて2億円となる。

ファンドからの助成を受けてMDCを事業者として事業を進める。10月中に着工、来年11月までに完了する予定。

馬場川通りはこれとは別に太陽の会が寄付した2億円をもとに、前橋デザインコミッション(MDC、天野洋一代表理事)がすでに改修計画を進めており、一体的な整備が期待される。

これまでの地元住民への説明会では、川沿いにベンチを設けて水辺空間を楽しめたり、車道と歩道の段差をなくしレンガ敷きにするといったデザイン案が示されている。

▲2021 年、馬場川でのイベントの模様

▲アーバンデザインファンドを説明する市街地整備課の濱地淳史副主幹

太陽の会からの寄付は6月に受けており、事業が決まったことから、市は11日にメンバーを招きファンド事業の内容を紹介するとともに感謝状を贈った。

山本龍市長は「多額の寄付に感謝します。これを活用し全国初の取り組みを成功させたい」と挨拶。田中氏は「起業家が力を合わせた、まちづくりの一つのモデルとなった。他の地域にも広がっていくのでは」と前橋モデルの広がりに期待した。

太陽の会は2016年、経済人有志で結成した。民間主導のまちづくりのため、メンバーは毎年、純利益の1%(最低100万円)を市に寄付している。広瀬川河畔に置かれた岡本太郎の「太陽の鐘」の整備にもあたった。

▲山本市長から田中氏に感謝状が送られた