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「本の家2」中央通りへ10日に移転 
製本コーナーも併設

2026.01.09

「本の家2」中央通りへ10日に移転 
製本コーナーも併設

 絵本と児童書の専門店「本の家2」が1月10日、前橋・中央通りに移転する。新店舗には読み聞かせコーナーやおむつ替えシートを備え、小さな子どものいる親子連れも楽しめる空間にする。さらに製本・印刷コーナーを新設。本を「読む」だけでなく、「守り、つくり直す」場としての役割も担い、新たな出発を切る。
(取材/阿部奈穂子)

にぎわいの通りへ拠点を移して

 新しい店舗は通りに面した開放的な空間だ。木の本棚に約5000冊の絵本や児童書が並び、店の中央には小さなテーブルと子ども用のイスを置いた読み聞かせコーナーを設けた。月ごとにテーマが変わる「今月の本棚」も用意し、訪れるたびに違った本と出合える。

▲1月の絵本棚は馬の絵本

 店主の石川知恵子さんは「人通りが多く、にぎやかな中央通りでの新しい一歩です。気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す。アーケードのある立地のため、雨の日もベビーカーで来店しやすいのも魅力だ。

▲中央通りで準備を進める本の家2

本を直し、残すための工房

 移転に伴う最大の変化が「製本・印刷コーナー」の誕生だ。担当するのは、石川さんの長女・瞳さん。2014年から約10年間、朝日印刷工業に勤務し、最初に身につけたのが製本機の操作だった。その後、手製本に関心を深め、東京まで通って技術を習得した。

▲手製本を広めたい、と瞳さん

 麻糸などを使い、一針ずつ手で縫い上げる製本は、紙や布が一冊の本へと生まれ変わる工程そのものが魅力だ。自費出版や家族の記録、ZINE制作に加え、古くなって糸が弱くなった本の作り直しや、表紙の新設にも対応する。

 「大切な本を、もう一度手に取れる形に戻す仕事です」と瞳さんは語る。今後は、和綴じやリング製本を体験できるワークショップの開催も予定している。

▲表紙を変え、手製本で生まれ変わった1冊

▲和綴じのワークショップも予定する

 「本の家2」は2021年11月、前橋テルサの裏手に開店した。知恵子さんが良いと思った本を責任を持って届けるため、すべて買い取り販売の形をとってきた。来店客の多くは子どもの年齢や贈りたい相手を伝え、「選んでほしい」と相談する。その期待に応えるため、店主自身が絵本のスペシャリストであり続けることを大切にしてきた。

▲「本を通じて多くのつながりが生まれました」と知恵子さん

 旧店舗では、西日による本のカバーの日焼けが長年の悩みだった。環境面と利便性を考え抜いた末、中央通りへの移転を決断。

 新しい場所で、長女とともに「読む・つくる・残す」をつなぐ挑戦が始まる。

店舗情報

本の家2

お問合せはこちら
027-212-7273
住所 前橋市本町1-2-8
営業時間 11時~17時
定休日 日、月曜