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学生の食生活守ります
アクエルで低価格弁当販売

2023.08.23

学生の食生活守ります
アクエルで低価格弁当販売

高校生や大学生に手作りのおにぎりを50円で販売する「学生応援プロジェクト」が8月23日、JR前橋駅北口のアクエル前橋1階キッチンスペースで始まった。子ども食堂の運営に関わってきた、さとうともこさんが代表を務める「ATELIER GIFT(アトリエ・ギフト)」が主催。26日まで日替わりのおかずやスープとともに提供する。

おにぎり50円、おかずは100円

「わー、美味しそう。キュウリの醤油漬けのおにぎりがいいね」「スープは『タマネギの冷製ポタージュ』だって。これゲットしよ」。前橋女子高校バスケットボール部の2年生、生井麻奈美さん、茂木美伶さん、高橋亜弥さんの仲良し3人。練習試合の後、プロジェクトの臨時ブースとなっているキッチンスペースに立ち寄った。

3人ともおにぎりとスープ、それに日替わりのおかず、ホウレンソウと玉子のソテー、ポテトサラダ、トマトとズッキーニのオイルサーディン炒めを購入、おかずはシェアする作戦だ。これで支払いは1人250円。「こんなに安くていいの」と歓声を上げる。

▲「どれにしょうかな」。おにぎりを品定めする前女高バスケット部の3人

▲おにぎりは3種類。1個当たり160㌘とボリューム満点

アクエル2階には前橋市高校生学習室があり、ここで勉強している高校生が続々とやってきた。

昼時はアクエル前橋に入居している企業の従業員も「社会人ですが…」と断りながらブースを訪れ、お好みのおにぎりやおかずを買い求めた。

食材、会場費抑えて低価格で提供

プロジェクトはアトリエ・ギフトの代表、さとうともこさんが企画した。潰瘍性大腸炎に苦しんだ娘さんのために中学、高校と健康に配慮した弁当を作ってきたが、娘さんから昼食をコンビニのおにぎりやカップ麺だけで済ます高校生の実態を聞き、「育ち盛りの高校生や生活が不規則になりがちな大学生の食生活を改善したい」との思いで取り組んだ。

米などの食材は子ども食堂で知り合ったJAファーマーズや農家から提供してもらった。会場はアクエル前橋を運営するコシダカホールディングスの協力により無償で使用。コストを徹底的に抑え、低価格で提供することができた。

健康を大事にするだけに、おにぎりもおかずもスープも添加物は使用せず、安心安全な料理を提供する。

▲さとうさん(左から2人目)と応援に駆け付けた仲間たち

初日はスープとおにぎりのキッチンカー「fufufu-soup」を運営している青木麻純さんが助っ人として参加。さとうさんの息子さんたちも調理や接客を手伝い、無事に開店を乗り切った。

笑顔で感謝する高校生にさとうさんは「手探りで始めたけど、みなさんの協力で何とか実現できた」とうれしそう。今回をテストケースと位置付け、「学生の意見を聞きながら活動を続けていきたい」と意気込んでいる。

▲廃棄される予定だった野菜は無料で持ち帰ることができる

学生応援プロジェクト

開催日時 8月23日(水)~26日(土) 12時~18時
会場 前橋市表町2-30-8(アクエル前橋1階)