吉岡町の「はりはらの郷」
キャンプ、農業…自然体験、満喫しよう

トウモロコシの焼けた香ばしい香りが漂い、遊戯に挑戦する子供たちの歓声が飛び交う。

伊香保温泉に向かう通称・水沢街道。人気のお休み処「かびや」の向かいに「はりはらの郷」はある。2年前から４㌶の原生林を開拓し整備してきた。

長谷川農園（前橋市上細井町）の長谷川和俊代表が引きこもりの子供の支援をしていた椎名雄一さんを支援する形で、自社の農園で子供たちを受け入れたのがそもそもの縁。吉岡町の地権者の理解を得て、規模を大幅に拡大することができた。

引きこもりの子向けの農園や観光農園、障がい者も健常者も一緒にキャンプやグランピングを体験できる広大なフィールド、ワーケーションも可能な施設がそろい、利用者は少しずつ増えている。

縁日は多くの人にこの場所を知ってもらおうと企画した。秩父の天然氷と長谷川農園のイチゴやモモを使ったかき氷が一番人気。朝採れのトウモロコシのコーナーにも行列ができていた。

はりはらの郷は協賛するボランティアの協力で、次々と新しい施設が生まれている。レンガの釜を使ったピサ焼き体験、ミニコンサート、遊具遊びも楽しめる。

真っ黒に日焼けした長谷川さんは「まだまだ開発途上。みんなが気軽に集まり、自然を体験できる場にしたい」と構想を広げている。